立憲民主党の安住国対委員長は9日、衆院内閣委員会で可決されたLGBTなど性的マイノリティへの理解を増進するための法案について、「日本の法律史上、まれに見る汚点」と批判した。

いわゆる「LGBT法案」は、当初、自民・公明の与党案の他、立憲民主党などの法案、日本維新の会と国民民主党の法案の3案が国会に提出されていた。

そして9日、自民・公明と維新・国民の4党が、与党案を修正して提出することで合意し、衆院内閣委員会で、この修正案が可決された。

修正案では、当初の与党案の「性同一性」の表現を、維新・国民案にあった「ジェンダーアイデンティティ」と修正している。

安住氏は記者団に対し、ジェンダーアイデンティティという言葉を使用したことについて、「曖昧でいい加減と言うと悪いが、日本国民の誰がそんな言葉をわかるのか」と指摘した。

さらに、「日本人がわからない英語を法律に書き込むなんて恥ずかしい話だ。日本の法律史上、まれに見る汚点だ」と強調した。

また、江戸の時代の蘭学医、杉田玄白の「解体新書」を持ち出し、「解体新書の時から、日本人は海外の言葉を頑張って日本語に改めてきた。杉田玄白に恥ずかしい」と述べた。

政治部
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