油染みた布団に放置…炭化水素中毒などで2歳児死亡

黒い帽子をかぶり、白い歯をのぞかせ微笑む女。油が染みこんだ布団の上に2歳の息子を放置し死亡させたとして逮捕された。

長野県松本市、親子が住んでいたとみられる部屋のカーテンは閉められたまま。犯行現場とみられるのはこの部屋だ。

この記事の画像(6枚)

警察によると、女は3月24日自宅アパートで、当時2歳の息子を油類が染みこんだ布団の上に一定の時間放置し死亡させた疑いが持たれている。

2歳の息子は油が体に浸透して、炭化水素中毒皮膚炎を起こし死亡したという。

事件当日の午後9時半ごろ、視聴者のカメラは斉藤容疑者の自宅近くに救急車や消防車が集まる様子を捉えていた。

2歳の息子は市内の病院に救急搬送され、病院が警察に通報した。

炭化水素中毒の怖さとは…

炭化水素中毒とは一体どういうものなのか?

――炭化水素はどういうものに含まれていますか?

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長
石油製品に含まれています

――中毒になるとどういう症状になりますか?

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長
炭化水素が体に取り込まれると呼吸器系と消化器系と神経系に大きな異常が起こります。これはもう数時間で十分死に至らしめると思います

「近所付き合いない」複数の子供がいた斉藤夫婦

警察の調べに容疑を否認している女。どのような人物なのだろうか?

近所の人によると、窓の横にある白い雨戸が、事件の前はほとんど閉まっていて、女は近所の人と交流することもほとんどなかったという。

近所の人は声を聞いたこともないと話している。

――お母さんが子供に暴力をふるうところを見たりとか?

近所の人
そういうのは見ていないですね。挨拶もしないし近所付き合いもしないし、変わった夫婦でしたね

警察によると斉藤容疑者には、ほかにも子供がいて夫婦と子供たちで暮らしていたとみられている。

――旦那さんもそこに一緒に住まわれていたんですか?

近所の人
住んでたけど、あまり帰ってこないもので。トラックの運転手とかって。

布団に染みこんでいたのは一般に販売されている食用ではない油類で、警察は虐待の可能性も含め調べている。

(イット! 6月8日放送より)