これは6月6日午前9時過ぎ、長野市内で撮影されたドライブレコーダーの映像です。

列車が通り過ぎ踏切が開くと、撮影者の車が踏切内に進入します。

前の車と自転車の間から、なにやら黒い影が見えます。

撮影者の車が踏切内に入ると、そこには前方部分が大破した軽乗用車が止まっていました。

さらに、車内には人がまだ乗っているのが見えます。
列車が通過したばかりの踏切内に、なぜ事故車両があるのでしょうか?
踏切に向かって“下り坂” 「ブレーキを踏んでいたつもりが…」
ドライブレコーダーの映像を確認してみると、踏切が開く前に2本列車が通過していることがわかります。
最初に左側から列車が通過します。

この時には、何も起こってないように思われます。
続いて右側から…。

と、そのとき。

鈍い「ドンッ」という音が聞こえます。

実は、このとき線路内に進入していた軽乗用車が、右からやってきた回送列車と衝突事故を起こしていたのです。

ドライブレコーダーの撮影者:
車を見た時には、とにかく驚きました。なぜ、破損した車が横向きに止まっているのか理解できませんでした。

事故後の現場を目撃した人:
運転手の女性は線路脇にうずくまっていてかなり動揺していたように感じました。

なぜ、事故は起きたのか?
運転手女性は現場の警察官にこう説明したといいます。

軽乗用車を運転していた女性:
ブレーキを踏んでいたつもりだったが気づいたら踏切の中に入ってしまった。
この事故で、車を運転していた55歳の女性と、回送列車の乗員にケガはありませんでしたが、少しでも位置がずれていれば、さらに大きな事故になっていた可能性もあります。

警察によると、現場は踏切に向かって下り坂になっていて、車は遮断機が下りてきたところで踏切内に侵入したとみられています。

(めざまし8「この映像が!ニュース」より6月8日放送)