無人販売店ばかりを狙う“カツラ泥棒”が逮捕された。

この記事の画像(11枚)

捜査関係者らは、無人販売店で犯行を繰り返す“カツラ泥棒”を“無人くん”と呼び、行方を追っていた。

防犯カメラに“カツラ泥棒”

窃盗の疑いで逮捕されたのは、住所不定・無職の山下晃廣容疑者(44)。

山下容疑者が、カツラをかぶって犯行に及ぶ一部始終をとらえた防犯カメラの映像。

山下容疑者は5月6日未明、大阪市淀川区内にあるアイスの無人販売店で料金箱をこじ開け、現金9000円を盗んだ疑いが持たれている。

この防犯カメラ映像の解析や追跡捜査で、立ち寄り先のネットカフェが判明し、関与が浮上したという。

大阪府内では、2023年2月から5月までに、無人販売店で、現金などが盗まれる同様の事件がおよそ20件発生。

捜査関係者らは、“カツラ泥棒”を“無人くん”と呼び、行方を追っていた。

「実家から追い出され…」盗んだ売上金で生活

調べに対し、山下容疑者は容疑を認め、こう供述している。

「これまで20件以上の盗みをしました。犯行に使ったカツラと工具は、バイクの中に積んでいます」

無人販売店の売上金を狙うに至った経緯については、こう説明しているという。

「実家から追い出され、仕事をすることもなく、ネットカフェを転々としていた。お金がなくなり、無人販売店の売上金を盗んで生活していた」

山下容疑者の逮捕時の所持金は、5000円。

被害に遭った無人販売店では、2023年3月にも同様の手口で売上金が盗まれた。

警察は、関連を調べるとともに、残る20件の余罪についても追及する方針。

(「イット!」5月24日放送)