ヒバクシャ医療を研究する長崎の団体が、ロシアによる侵攻が続くウクライナの医療団体に放射線測定器を寄贈しました。
測定器は戦地での被ばくリスクの把握に活用されます。
9台の放射線測定器を受け取ったのは、チョルノービリ原発事故の被ばくの研究などを行うウクライナ国立放射線医学研究センターです。
測定器の寄贈は、ヒバクシャ医療に精通した人材を育成・派遣する「長崎・ヒバクシャ医療国際協力会」=ナシムの国際貢献活動の一環で、ウクライナと日本をオンラインでつなぎ贈呈式が行われました。
長崎・ヒバクシャ医療国際協力会 森崎正幸 会長 「(ロシアのウクライナ侵攻では)原子力発電施設が武力攻撃され、放射性物質が拡散される危険性が高まる事態もあった」
ウクライナではザポリージャ原発がロシアに占拠されています。
測定器が贈られた研究センターの所長は、戦地の放射線を測定したり、住民や兵士が被ばくしていないかを調べたりします。
長崎・ヒバクシャ医療国際協力会 森崎正幸 会長 「(ロシアのミサイルなどに)小さな核弾頭が含まれている危険性もある。確認するという意味でも必要だったのでは」
ナシムでは、国を問わずヒバクシャ医療を必要とする場所への支援を続けたいとしています。