5月8日未明、小雨が降る横浜市内の住宅街。
防犯カメラが車泥棒の姿をとらえていた。

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住宅街に現れたのは、1台の白い車。
狙っていたのは、家の駐車場に停まったトヨタの高級車「アルファード」だ。

不審な動きを見せる白い車も、同じアルファード。
車内が怪しい光に照らされた次の瞬間、車のドアが開くと、中からフードで顔を隠した全身黒ずくめの人物が出てきた。

その人物は助手席側のバンパー付近に座り込むと、タブレット端末のようなもので作業を開始した。

これは「CAN(キャン)インベーダー」と呼ばれ、特殊な機器をつなぎ、車のシステムを不正に操作してエンジンを始動させる手口とみられる。

「ピッ、ピッ」

犯行時間はわずか5分。
あっという間に高級車の鍵を開けた黒ずくめの人物は、乗ってきた車と同じアルファードを盗んでいった。

被害に遭った男性は、自分の車が犯罪に使われるのではないかと恐怖を感じている。

窃盗被害に遭った男性:
アルファードにアルファードを持っていかれちゃいましたね。
犯人の車にはサンルーフはなかったかと思うんですけど、窃盗団なんだろうなあっていうふうには感じましたね。正直気持ち悪いですよね。

怒りというよりは悔しいですよね。(次の車は)セキュリティーを強化するとか、防犯に力を入れたいなとは思いますけど。

盗まれた車は2年前に約630万円で購入したもの。
現在生産が追いついていないことから、中古車市場ではプレミアがつき、800万円ほどの値がついているという。

被害男性によると、事件の同日に現場周辺で4件ほど車の窃盗が続いていたと警察が話していたという。

(「イット!」5月12日放送分より)