かごがつぶれ、ハンドルは曲がり、見るも無惨な姿に破壊された「電動自転車」。

駐輪所の防犯カメラには、あまりにも身勝手な理由で破壊行為に及ぶ、男の姿が捉えられていました。

4月21日、午後11時50分ごろ。大阪市内のマンションの1階にある駐輪所に、肩からバッグをさげた男が入ってきました。

男は突然、そばにあった電動自転車を足で倒すと、何度も蹴り始めます。

ジャンプし、両足で踏みつける様子も。

このマンションの住人で、壊された自転車の持ち主の男性は、驚きとともに怒りを口にします。

被害に遭った男性:
もう頭が真っ白になりましたね。(ローンで)毎月5000円なり、少しずつ払っている途中なんで。怒りもこみ上げてきます。ハンドルが曲がってたりとかして、自転車屋さんにも直してほしいという話でいったら、「交通事故にあったんですか?」って言われて。

被害に遭ったブリヂストンの電動自転車は、ローンを組んで約14万円で購入した物。

犯行に及んだ男とは、一切面識はないと言います。
なぜ、男は面識もない相手の自転車を破壊するに至ったのか?
犯行の5時間前の防犯カメラの映像を見てみると、その理由が見えてきました。
防犯カメラが捉えた 男の身勝手すぎる犯行理由
電動自転車を破壊される、約5時間前の午後6時40分ごろ。

男がオレンジ色のロードバイクに乗って、マンションの駐輪所に現れました。

そのまま駐輪所にロードバイクを止めて、どこかに歩いて行きます。

被害にあった男性によると、このマンションの駐輪所に止めるには、管理会社が駐輪を許可したことを示す、「駐輪許可証」のシールが必要なのですが、男の自転車にはシールが貼られていなかったため、マンション外に出されたといいます。


そうとも知らず、戻ってきた男。

外に出される前の自分と同じ場所に、たまたま止めてあった被害者の男性の自転車を、破壊したのです。

被害に遭った男性:
(男のロードバイクが)元にあった場所に、僕の自転車があって。腹いせに僕の自転車を潰した感じですね。

あまりにも身勝手な犯行…
被害者の男性は、警察に被害届を提出しているということです。
(めざまし8「NewsTag」より 5月2日放送)