食品の値上げラッシュが続くなか、値上げの発表から実施までの期間が去年より長期化し、「計画的な値上げ」になっていることがわかりました。
帝国データバンクが、国内の主要な食品や飲料メーカー195社の今年1月から6月までのおよそ4万5000品目の値上げデータを分析したところ、値上げの発表から実施までの日数は、去年の同じ時期(67.5日)に比べ平均で70.9日と、3.4日長くなりました。
期間別に見ても、発表から実施まで「2ヶ月以上」が8割を占め(81.3%)去年より3.5ポイント増えました。
帝国データバンクは、去年は、多くの食品で「値上げ慣れ」していないなか国際的な原油高や急激な円安を受け値上げを急ぐ「緊急値上げ」が目立ったのに対し、今年は、企業と消費者の双方で値上げを「やむを得ない」と捉える認識の広がりもあり計画的に価格転嫁する「計画的値上げ」を行う企業が増えていると分析しています。(画像はイメージ)