横山ルリカ リポーター:
おお~すごい!こんなに鮮やかな緑になるとは!

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黄色と青を足したら緑になる。まるで理科の実験のようだが、これは、科学の不思議を感じながら楽しくオシャレなお菓子を作るという、いま話題の「サイエンススイーツ」!

2020年4月に発売されたレシピ本はわずか3日で完売し、すでに2回重版しているほどの人気ぶり。(『不思議なお菓子レシピ サイエンススイーツ』マイルスタッフ)

さらにSNSには、自宅で実際にチャレンジした人の写真が、「#サイエンススイーツ」として続々と投稿されている。

今回の「ココ調」は、まるで理科の実験のような、簡単・オシャレで不思議なお菓子「サイエンススイーツ」を調査する。

レモンを搾ると色が変わる!魔法のお茶

皆さん一体、どのようなサイエンススイーツを作っているのか?インスタグラムやツイッターで調べてみると…

横山ルリカ リポーター:
「ふたりで魔法のおちゃ作り」と書いてありますね。これが魔法のお茶なんですかね?

電話で投稿者に話を聞いてみた。

古内愛弓さん:
あれは、元々は色が青いお茶なんですけれども、レモンを搾ると紫色に変わるっていうお茶です

ここで、作っている様子を動画で見せてもらうことに。

青いお茶にレモンを搾ると、徐々に紫色に変わっていく。これは、バタフライピーというハーブティーに含まれる色素「アントシアニン」が、酸性のレモンに反応して色が変わる性質を利用したもの。

古内愛弓さん:
パックのバタフライピーTeaというのが売っているんです。それにレモンを搾っただけなので、すごく簡単でした。(子供は)すごくビックリしていて、ワーッ!っていう歓声があがりました

時間経過で食感が変化 美しい和菓子

一方、こちらの女性が作っていたのは?

森さん:
宝石のお菓子です。砂糖の結晶化を見る実験です

これは、半生菓子と言われる和菓子の「琥珀糖」。時間が経つにつれて砂糖が結晶化し、表面がシャリッとした食感に変わるというお菓子だ。

森さん:
子供に見つかると食べられるので、見えないところに隠して、私が毎日観察していたという感じなんですけど。作って終わりというわけではなかったので楽しかったです

風船で作る!食べられるチョコの皿

続いて、こちらのご家族が作っていたのは?

吉平さん:
チョコレートのお皿です。(※息子さんが風船を割るパン!という音)こんな感じでお皿になります。水風船割っちゃいました(笑)

これは、水風船を使ってできる食べられるチョコレートのお皿。湯せんで50℃まで温めながら、溶かしたチョコレートを水風船につけて、2時間ほど冷蔵庫で冷やす(4個分でミルクチョコレート200g、水風船4個を使用)。

チョコが固まったら、風船をつまようじで割れば、簡単・オシャレなチョコレートのお皿が完成!

息子さん:
これチェリーのトッピング!

吉平さん:
本当に簡単だったのに一番ビックリしました。作って楽しい、食べて楽しい、おいしい。遊びなのに学びが好きになるような感じがして、すごく気に入っています

お家でカフェ気分 「層ドリンク」

さらに、自宅にあるもので簡単に楽しめるサイエンススイーツを考案者のケーキデザイナーに教えていただいた。

太田さちかさん:
暮らしの中で「これちょっと不思議だな」とか「何でこうなるんだろう?」というポイントが、けっこうあると思うんです。そういうものをお菓子に取り込んでみると、レシピでちょっとおもしろい遊びができたりします

一体どんなサイエンススイーツが作れるのか?

太田さちかさん:
液体の性質を使って、簡単にしかもオシャレにできるサイエンス感のあるドリンクをご紹介したいと思います

準備したのは、それぞれ50mLずつの蜂蜜、オレンジジュース、豆乳、水。

太田さちかさん:
実は、この4つの液体は重さが違うんです

そう、このサイエンススイーツは、液体の重さを知ることがサイエンスポイント!

実際に重さを量ってみると、量は50mLなのに、蜂蜜は71g、オレンジジュースは52g、豆乳は51g、水は50gと、全て重さが違っていた。(ココ調しらべ)

注ぐ時には、重たいものから順に氷に沿ってそっと入れるのがコツ。

横山ルリカ リポーター:
おお~すごい!混ざってない!

下から蜂蜜、オレンジジュース、豆乳、水と、キレイな層になっているドリンクが完成!

他にも紅茶やコーヒーなど、液体の重さを知っていれば、カフェで出てくるようなドリンクを簡単にお家で楽しむことができる。

色の種類が無限大!カラフルゼリー

太田さちかさん:
もう1つ、サイエンススイーツを魅力的にするアイテムがあります。夏によく登場するかき氷シロップです

意外と使い切れずに余ってしまいがちな、かき氷シロップ。

ここでのサイエンスポイントは?

太田さちかさん:
青と赤と黄色、この3つの色がポイントなんですね

色の三原色「赤・青・黄色」さえあれば、作れる色は無限大!

実際に黄色に青を足してみると…

横山ルリカ リポーター:
おお~すごい!頭では分かってたんですけど、こんなに鮮やかな緑になるとは!

太田さちかさん:
今すごく流行っているレインボーカラーも自由自在に作ることができます

そんなかき氷シロップは、ゼラチンを入れてゼリーにするのがオススメ。

鍋で温めたかき氷シロップにゼラチンを入れて溶かし、製氷皿に入れて冷蔵庫で1時間ほど冷やすだけで、超簡単にカラフルなゼリーが完成!(かき氷シロップ:ブルーハワイ・イチゴ・レモン 各50mL、板ゼラチン 各3gで2人分)

これをポンチに浮かべたり、あんこにつけて和菓子に使ってみたりと、アレンジも無限大だ。赤や青のゼリーで作ったアジサイをイメージした和菓子をいただいてみると…

横山ルリカ リポーター:
う~ん、おいしい!あんこの甘さがありつつ、シロップの風味、フルーツっぽい風味が後から鼻に抜けてくる感じで、全然くどくないですね。思ってたより合いますね

暑くても溶けない⁉ アイス

さらに、この夏イチオシのサイエンススイーツがあるという。

太田さちかさん:
「溶けないアイス」です!

横山ルリカ リポーター:
またまた~!溶けますよね、アイスは(笑)

太田さちかさん:
溶けるっていうことは「融点」がポイントになっています

溶けないアイスのサイエンスポイントは、融点。通常、アイスは気温約20℃で溶けるが、それを溶けないようにするためには?

太田さちかさん:
寒天です。寒天は70℃にならないと溶けないんです!

本当に溶けないのか?室温26℃の部屋に、普通に作ったアイスと溶けないアイスを置いて、1時間ウォッチングしてみた。

20分を過ぎたあたりから、普通のアイスは溶け始めたが…

横山ルリカ リポーター:
寒天の方はほぼ溶けてないと言ってもいいですね。すごい!サイエンス

作り方も超簡単!準備するのは、牛乳400mLに粉寒天4g、砂糖30gとお好みのカットフルーツ(アイスポップ型6本分)。

鍋に材料を入れて、沸騰したら弱火でゆっくり混ぜながらとろみをつけ、フルーツを入れた型に流し入れ、冷凍庫で約4時間冷やすだけ。

横山ルリカ リポーター:
ちょっと普通のアイスと違う!噛み始めたときはシャリシャリしていて普通のシャーベットみたいな感じなんですけど、食べ進めて溶けていくと、モチモチふわふわな寒天の独特の食感がちょっとだけ出てくる感じ。すごくおいしいですね!

今回レシピをご紹介した他にも、生クリームの代わりに、空気を含んで軽いメレンゲを使用しているため、ビスケットに塗ってグラスに逆さまに載せても、クリームが落ちてこない「無重力パフェ」などがある。

作って食べて楽しい、勉強にもなるサイエンススイーツ。あなたもチャレンジしてみてはいかが?

(「めざましテレビ」『ココ調』6月12日放送分より)
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