去年全国で、性的サービスを強要されるなどの人身取引で摘発された件数は83件にのぼり、過去最多だった。
警察庁によると、去年1年間に全国で性的サービスを無理矢理させるなどの人身取引事件の検挙件数は、過去最多の83件だった。
このうち被害者が日本人だったケースが95.7%を占めた。
また、脅されたり、好意感情を利用されて、客を相手に売春を強要されるなど被害者の多くが女性だった。
スマホの普及により、マッチングアプリやSNSを通じて出会った相手から、女性が被害にあうケースが増加の背景にあるとみられている。
警察庁は、今後SNSに被害防止の広告を出すなど啓発する方針。
また、去年の売春防止法違反で摘発された件数は467件にのぼり、2年連続で増加した。
このうち半数近くの196件で、「一回○円でいかが」などSNSでの勧誘が行われ、近年こうしたケースが増加傾向にあるという。