日銀が4月12日発表した、企業の間で取り引きされるモノの価格を示す3月の企業物価指数は、119.4で、前の年の同じ月から7.2%上昇した。
上昇率は2月の8.3%から鈍化し、3ヶ月連続で縮小しているものの、高い水準が続いていて、調査した515品目のうち8割を超える443品目が上昇した。
日銀は「引き続き、燃料費上昇や原材料価格の転嫁が見られるものの、輸入物価が下落してきたことから価格転嫁の動きは一時期より緩やかになっている」と分析している。
また、2022年度の国内企業物価指数は、前年度に比べ9.3%上昇の117.0で、比較可能な1981年度以降で最高となった。エネルギーや原材料価格が高騰した分を価格に転嫁する動きが進んだ。