繁華街・赤坂が騒然(10月17日夜)
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「アライグマのようなものがいる…」

昨夜8時過ぎ、東京・赤坂の交番に通行人から通報が入った。
港区・赤坂の繁華街に「1匹のアライグマがいる」というものだった。
この通報を受け、警視庁の赤坂警察署の警察官5人と東京消防庁の職員12人、そして消防車両3台が現場に駆け付け捕獲活動が行われ、夜の繁華街は一時騒然となった。

アライグマは木に登っており、消防隊員が網で捕獲しようと試みるも中々うまくいかず、次に棒で突いて落とそうとするもアライグマに巧みにかわされ、うまくいかなかった。

そこで警察官と消防隊員は作戦を変更。
1か所ではなく2か所から棒でつつき、追い込みながら下に落とし、網で捕獲しようとしたが… 

ついに捕獲!?と思いきや・・・

アライグマは下で待ち構えていた警察官と消防隊員の一瞬の隙をつき、夜の街を颯爽と逃げて行った。
しかしその後、雑居ビルの一角で、通報から約2時間30分経った午後10時45分に無事捕獲された。

都内での大捕物 過去にはシカやサルも…

東京・立川市に出没したシカ(2018年8月)

実は都内でこのような野生動物が出没し、大捕物に発展することは少なくない。
警視庁管内で調べてみると、今年8月には立川市や隣接する小平市、国立市の住宅街でシカの目撃情報が相次ぎ、警察官などによって捕獲作業が行われた。

東京都内に出没したサル(2017年)

都心でサルが出没するケースでは2008年に東京・渋谷の東急東横線「渋谷駅」の改札口付近に出没し、駅員や警察官など約100人によって捕獲作業が行われたものの、サルは駅の外へと逃げて行った。
また2017年にも東京・港区の六本木で「サルがいる」と目撃者から110番通報が入り、警察官が周辺を捜索したが見つけることはできなかった。

その後、同一とみられるサルは新宿区や大田区でも発見されたが、いずれも警察官や消防隊員、区役所の職員などが現場に駆け付けるも捕獲することはできなかった。

見た目は可愛くても野生動物であるということを忘れずに

10月17日夜、アライグマの捕獲を行った警察官は、捕獲の際にアライグマに噛まれてしまい、病院に搬送されている。ケガの程度は軽傷だという。

2時間半後、捕獲されたが警察官がケガ

環境省によるとアライグマは特定外来生物に指定されており、現在、日本国内で急速に増え続けているという。

日本で飼われることになったきっかけは1977年にアライグマを主人公とするテレビアニメが全国放送され、そこから“可愛い動物”というイメージが広がりペットとして大量に輸入されるようになった。
しかし、成長すると飼育が困難になることが多く、遺棄されたり飼育施設から逃亡するなどした結果、全国各地にアライグマが大量に定着するようになった。

また、アライグマに限らず、街に出没する野生動物によって人間がケガをする事故として、今年9月には静岡県で住民がサルに襲われ6人がケガをするということも起きている。
 
東京都の自然環境部は「見た目は可愛くても、野生動物であるということを忘れずに、むやみに近づかないこと。」と話している。

(執筆:フジテレビ社会部 警視庁担当 河村忠徳)