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21日午前9時半ごろ、東京・池袋のマンション9階に、刃物を持った複数の男らが押し入り、現金などを奪って逃走する事件が発生しました。

警視庁によると、ガス業者を装った複数の男らが、中国籍の会社社長の男性と女性従業員がいた部屋に押し入り、現金約100万円や通帳・携帯電話などを奪って逃走したということです。

警察に通報したという同じマンションに住む女性は、当時の様子をこう話します。

通報した女性:
9階のベランダから女性と男性の方が「警察呼んで!」みたいな。「110番」ってずっと叫んでて。一応警察に連絡はしたんですけど。赤いタオルみたいなの振りながら「警察呼んでくれ!」みたいな。なんか危ないときにフーフーって呼ぶ、なんか危険な時に呼ぶやつ。それを吹きながら。

“正当防衛”は成立するのか?強盗犯に抵抗の末…

「知人が強盗被害に遭った可能性がある」という男性は、強盗被害に遭った男性を「優しくて責任感がある」人だと話します。

襲撃された男性社長が、抵抗する際に犯行グループ1人の首などを刺したところ、その1人を残し他のメンバーは逃走。反撃された男は意識のない状態で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。

事件が起きた部屋の近くに住む人は…。

同じマンションに住む人:
男性なのか「人が倒れているって、すごい血だけど」っていう話をしてて。「血が出てるの!?怖い」という感じで。

抵抗した被害者が犯人を刺してしまったことについて、若狭勝弁護士は、被害者が罪に問われることはないと話します。

若狭勝 弁護士:
今回の事件は、被害者が犯人の男ひとりを刺し殺したということなんですが。犯人を刺し殺した場合に、被害者を殺人罪に問えるかどうかということなんですが、刑法の「正当防衛」だけではなくて、こういう盗犯と強盗やなんかに対しては、刺し殺してしまってもこれは罪に問えないという特別な法律があるんです。ただ、危険ですので気をつけなくてはいけません。

犯行グループのメンバーはいずれも日本語を話していたと言うことで、警察は逃げたグループの行方を追っています。

(めざまし8 3月22日放送)