旅行に行きたい!

自粛生活が徐々に緩和される中、皆さんが今やりたいことを聞いてみると。

街頭インタビュー:
やっぱり旅行ちゃいます?我慢していますけど、終わったら早く出たいですね。

街頭インタビュー:
北海道行きたい。

街頭インタビュー:
まだ県をまたいだらあかんとかなんとか言ってるから、もうちょい辛抱せなしゃーない。

調査会社の調べによると、緊急事態宣言が解除された後に最もしたいことを尋ねたところ、「国内旅行」と答えた人が最多だった。

西村康稔・経済再生相:(5月25日)
観光宿泊旅行代金の50%分、1泊あたり2万円までをクーポンなどで支援。何回でも使えますから。

政府も支援策を打ち出し、再スタートの一歩を踏み出した観光業界。
いま“旅の在り方”が変わり始めている。

緊急事態宣言が全面解除となった初めての週末、観光名所・京都の嵐山では…。

薄田ジュリアキャスター:
以前ほどの賑わいではないですが徐々に人通りも増えてきている感じですよね。まだお店もシャッターなどが閉まっているところもあるんですが、ずいぶん再開しているところも増えています。

しかし、人出の中心となっているのは、観光客ではなく散歩にやってきたという地元の人達だ。

京都市内から来た家族:
まだそこまで遠くに行くのは抵抗があるので近場で散歩できるところを。

市内から来た夫婦:
空いてるかなと思って来たけど、こんなにいっぱいと思わなかった。

嵐山商店街会長 細川政裕さん:
経済的にはお買い物していただくとかモノを食べていただくのは少ないかもしれませんけどやっぱり賑わいが我々は勇気をいただいております。

実は、日本国内の旅行消費額のうち、外国人旅行客が占める割合は去年の調査で2割未満。
日本人による国内旅行の需要回復が観光業界の復活のカギとなっている。

ツアーの再開を目指す旅行会社は…

阪急交通社 西日本営業本部副本部長 福澤太郎さん:
県をまたぐという部分がまだ6月19日から徐々にということになってますから、まずは近場の例えば宿泊だけの商品とか、ある程度ピンポイントに、そこのホテルの周り、自然を体験するとかそういう商品は伸びていく。

そんな中、新たな取り組みを始めた旅館がある。

星のや京都 総支配人 廣岡太郎さん:
この4月5月は昨年に比べると8割減。しかしながらこの1週間は近郊のお客様を中心に少しずつ戻り始めている。

個性的なホテルや旅館を全国に展開する「星野リゾート」。
いま提唱しているのが「マイクロツーリズム」という自宅から1時間以内の近場で過ごす旅行スタイルだ。

コロナ時代の旅行は「3密を回避しながら地元を満喫」

星のや京都 支配人 唐澤武彦さん:
もともと奥嵐山という場所は昔からの自然が守られている場所にありまして、3密を回避したイメージ、解放された空間で滞在できる場所。

京都市の中心部から車で約30分、奥嵐山の自然に囲まれた旅館「星のや京都」。
3密を回避しながら京都の魅力を再発見する、近隣からの客に向けたプランを5月から提供している。

薄田キャスター:
素敵!すごくいい眺めでしかも換気どころか自然の中に溶け込んでいますね。

星のや京都 支配人 唐澤武彦さん:
自然の風や空気を直接取り込んでいただいてウイルスを気にせず過ごせる。

身近にありながら気づかなかった、奥深い自然の景色。
自粛生活のストレスから解放してくれる癒しの空間が、こんなに近くにあった。

入館時の検温や客室でのチェックインなど新型コロナウイルスへの感染対策もしっかり取られているため、安心して快適な時間を過ごすことができる。

星のや京都 支配人 唐澤武彦さん:
こちらが松花堂弁当でございます。通常は詳しく説明するんですけど、なるべく接触を避けるためにメニュー表に内容を書かせてもらっているのでご自身で確認してもらえる。

料金は決して安くないが、それでも利用者は日に日に増えているという。

薄田キャスター:
人の目とか新型コロナウイルスとか忘れてこういう贅沢な時間の使い方もありだと思いますね。

星のや京都 総支配人 廣岡太郎さん:
この時代になって旅の魅力に今までよりも一層本質的な癒し、もしくはリラックスを求めているお客様が増えていると感じますし、さらに増えていくと考えている。

「オンライン宿泊」とは?

一方、和歌山県那智勝浦町にあるゲストハウス「WhyKumano」。
新型コロナによる休業をきっかけに“新しい旅の形”を生み出した。それが「オンライン宿泊」だ。

WhyKumanoオーナー 後呂孝哉さん:
オンライン宿泊は簡単に言うと家でも旅先の気分が味わえる仮想宿泊体験でして、連日満室で稼働率は100%になっているので。

自宅にいながら旅行気分に!? 旅先の出会いも楽しめます!

薄田キャスター:
もうまもなく午後8時ですね。オンライン宿泊が始まるので私も参加させていただきます。

オンラインの会議システムを使って他の宿泊者たちと顔合わせ。
すると、ゲストハウスのスタッフからの映像が…

後呂さん:
和歌山のJR紀伊勝浦駅の目の前に到着しました。

スタッフが映像で生中継しながら案内してくれる。

後呂さん:
ぐるっと反転したこのビルの2階3階がWhyKumanoです。さっそく中に入りましょう。

薄田キャスター:
リアルですね、本当に中に入っている感じ。

フロントで出迎えてくれるのは、オーナーの後呂さんだ。

画面越しでも、実際にゲストハウスに宿泊したかのような感覚を味わえる、これがオンライン宿泊なのだ。

そして、ゲストハウスの魅力の一つ、宿泊者同士の交流会も開かれる。
この日は、東京から福岡まで各地の旅好きが集まっていた。

福岡から参加した男性:
出身地が姫路なんですけど行ったことある方いますか?

兵庫から参加した男性:
きょうは兵庫県の宝塚市から来ました。きっかけはちょうど在宅勤務が終わるのでそれの卒業旅行みたいな感じで。

後呂さん:
ゲストハウスでの旅先での出会いとか、人との出会い、その時の交流というのがその街のことを印象付けるというのに気づいて、ゲストハウスの雰囲気はオンラインで再現できるんじゃないかと。

オンライン宿泊には、これまで300人ほどが参加。
連日満員状態が続いていて予約を取るのも難しいほどの人気となっている。


後呂さんの観光案内:
ここに漁港がありまして市場がある何が獲れるかというと…マグロ。
ずらっと並んでいるこの光景を僕らはマグロ絨毯と言ってます。

オーナーや他の宿泊者と語り合い、地域の魅力を知ることで、いつか実際にその土地に行きたくなる。将来の旅の楽しみが増えることがオンライン宿泊の大きな魅力のようだ。

鳥取から参加した女性:
自分の行きたい場所が増えたり、会いたい人が増えたという気持ちです。

兵庫から参加した男性:
こういうのをやって実際に行くとか、行った後にもう一度こうやって集まるとか旅行の前後がこれで埋まっていくと旅行自体の幅が広がる気がした。

薄田キャスター:
このサービスにどんな思いを込めていますか?

WhyKumanoオーナー 後呂孝哉さん:
あくまで熊野エリアのファンを作るためというのが第一の目的。地域の店とも連携して経済を回していく。泊まらなくても宿泊できるというオンライン宿泊をこのコロナの終わった後の新しい宿泊の概念として作っていきたいなと思っている。

後呂さん:
それではオンラインでもオフラインでも熊野でお会いしましょう。 消灯します、おやすみなさい。

(関西テレビ)