栃木・宇都宮市で3月10日、飲食店の入り口に設置された防犯カメラが、驚きの瞬間を捉えていました。

防犯カメラに映っていたのは、店前のスタンドに飾られた花に、ゆっくりと近づく人物。

飾られていたのは、店舗の新規オープンを祝福する「祝い花」です。

カメラに映った人物は、躊躇せずスタンドから白い花を数本抜き取ります。

さらに、別の花束からも次々と抜き取り、映像で確認できる6つの花束すべてから花を抜き取っています。

その後、両手いっぱいに花を抱えると、そのまま立ち去っていきました。

さらに、その4分後…。先ほど花を持っていった人物が、“手ぶら”で戻ってきました。

花を吟味するようにゆっくり花束に近づくと、再び、次々と花束から花を抜き取り、立ち去ります。

時間にしてわずか10分間の犯行。
犯行前と比べると、鮮やかに並んでいた花束が隙間だらけになっていることが分かります。

一度ならず二度までも…花を“贈る側・贈られた側”両方を踏みにじる行為
この映像を見た飲食店のオーナーは、「何回も“お代わり”しに来るということは、どこかで車に積んで持って行っているのでは?」と驚きを隠せません。

CLUB REVE 中村亮介 オーナー:
何回も同じ現場に来て、花を持っていく。完全にこれは「仕事」だなという形で、見て取れたので。正直に言いますと、許せないなと。言語道断だっていう、絶対に逮捕してやろうっていう。

この人物に持ち去られた花は約60本、被害額は約5万円。オーナーは、警察に被害届を提出しました。
取られた店だけではなく、花を贈った側の気持ちも踏みにじるような行為。

CLUB REVE 中村亮介 オーナー:
(一部の地域では)祝い花を持っていく文化があるとのことですが、無断で持っていくのは違うと思います。一言、言ってくれれば持っていけるものを用意しますし。
特に今回は、たくさん持っていっており、仕事としてやっていると受け取れます。それは許せないです。
(めざまし8「NewsTag」より 3月20日放送)