油圧機器大手のKYBと子会社が、免震や制振装置の性能の検査データを改ざんした問題で、KYBは不適切な装置が使われたり、使われた疑いがある70件の建物名を公表した。

今日の会見で公表されたのは国や自治体の庁舎が対象。装置が国の基準に合わないと判明したのは農林水産省庁舎や愛知県本庁舎など全国で11件に上る。

国の基準に対し【不適合】な免震・制振用オイルダンパーが納品された建物

1. 新潟美咲合同庁舎第1号館(新潟市)

2.愛知県本庁舎(名古屋市)

3.大阪第2地方合同庁舎(大阪市)

4.国土地理院研究合同庁舎・本館棟(茨城県つくば市)

5.鈴鹿市新消防庁舎(三重県鈴鹿市)

6.消防本部・八戸消防署八戸消防防災拠点施設新築本棟工事(青森県八戸市)

7.中央合同庁舎第1号館・本館(東京都千代田区)

8.燕市役所新庁舎(新潟県燕市)

9.大阪府警察学校本館・厚生棟(大阪府泉南郡田尻町)

10.四万十町本庁東庁舎(高知県高岡郡四万十町)

11.神戸地方合同庁舎(兵庫県神戸市)

顧客の基準に不適合の部品使用と公表されたのは17件

顧客の基準に合わない建物は名古屋市本庁舎や品川区総合庁舎など17件で、国の基準に不適合のものを含めると全国で合わせて28件。
今回、公表されたのは所有者の了解が取れた建物で、マンションなどの住宅は公表されなかった。

データが改ざんされ、不正の疑いがある装置は全国987の高層ビルや病院などで使われている可能性があり、KYBは不正が判明した装置は、原則全て交換する方針だが、交換の必要な装置が1万本を超え、交換が完了するのは最短でも2020年9月以降になるとみられている。