フィリピンを拠点とした特殊詐欺グループで、ウソの電話を日本国内にかける「かけ子」のメンバーだった山田李沙容疑者(26)が、フィリピンから日本に強制送還され、成田空港に到着した。
周囲を、捜査員に囲まれ、空港の制限エリアを歩く山田容疑者。待ち受けた報道陣に対して、一礼する場面も見られた。この後、身柄は、都内の警察署に移される予定だ。
この記事の画像(21枚)山田容疑者は、2019年に、金融庁の職員などを装って都内の高齢女性からキャッシュカードを盗んだとして、窃盗の疑いが持たれている。きょう昼過ぎ、日本に移送される航空機内で、警視庁の捜査員に逮捕された。
この特殊詐欺グループをめぐっては、すでに、リーダーの渡辺優樹容疑者ら4人が、日本に移送、逮捕されている。警視庁は、一連の広域強盗事件にも、指示役として関与しているとみて捜査している。
このグループは、2019年に、フィリピン当局に摘発された。その際、山田容疑者は、逮捕されず、現地で、逃亡生活を送っていたが、今年1月、身柄を拘束され、入管施設に収容されていた。
取材によると、フィリピン当局は、山田容疑者が、渡辺容疑者の金庫番だったとみて追及していたという。警視庁は、今後、特殊詐欺グループの実態などについても捜査する方針だ。
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