9日、送検された住所不定・無職の吉野凌雅容疑者は、2月3日の夜、名古屋市中区の「くら寿司」でしょうゆ差しの注ぎ口を直接口に含むなどする動画を撮影してSNSに投稿し、店の業務を妨害した疑いがもたれている。

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くら寿司での迷惑行為 逮捕の男ら"グリ下"に出入り

捜査関係者によると吉野容疑者は「くら寿司には迷惑をかけ申し訳ない」と容疑をおおむね認める一方で、「注ぎ口に直接口は当たっていない」と供述しているということだ。

他にも、一緒にいた吉野容疑者の交際相手で自称15歳の少女と19歳の男も逮捕されていて、3人は、名古屋の繁華街や大阪・ミナミの「グリ下」など、若者たちが居場所を求めて集まる場所に出入りしていたことがわかった。

田村健一弁護士:
友達のところやいろんなところを渡り歩いている生活スタイル。一定のところでちゃんと定まってちゃんと一定の職業ずっとやるというような状態ではない

弁護士の田村さんは、大阪・ミナミの「グリ下」に通い、生きづらさを抱える若者たちの支援をしていて、吉野容疑者とも面識があった。

吉野容疑者本人から弁護人の指名を受けた田村さんは、逮捕後の本人の様子を見て弁護を引き受けることにした。

田村健一弁護士:
私は今回全く反省していないやつだとしたら、すぐ帰ってくるつもりでした。なかなか反省しても言葉に出しにくい人間も性格上いるので、本当に俺の話をちゃんと聞いてるのかっていう意味では、ちゃんとその話をしている時に私の目をしっかり見ていました。これだけは間違いないです

逮捕を受け、くら寿司は「迷惑行為が犯罪であるということが広く世の中に認知され、今後、模倣犯がなくなることを切に願います」とコメントしている。

(関西テレビ「報道ランナー」3月9日放送)

記事 961 関西テレビ

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