マスク着用が個人の判断となった13日を境に、コロナ対策として、長く定着してきたマスク着用のあり方が変わっていくのでしょうか。
医療機関や高齢者施設では、これまで通りマスクの着用を続けます。

*職員が入居者に(テレビニュースを見ながら)「13日からつけてもつけなくてもどっちでもいいよって。でもここは高齢の方が多いから、私たちはマスクしていないと」

富山市の特別養護老人ホーム「ささづ苑かすが」です。
入所者の平均年齢は88歳で、29人が暮らしています。

施設では、高齢者が重症化しやすいことや施設内のクラスターを防ぐため、職員は引き続きマスクの着用を徹底します。

*ささづ苑かすが 古柴政美施設長「(入所者が)安全に住んでもらえない根拠を私たちがつくるわけにはいかない。全部解除というのは時期が早いかなとの判断で、5月7日までマスクをしましょうと」

ただ、13日からは高齢者と接さないデスクワークの職員のマスクは個人の判断に委ねるほか、職員が休憩時に利用する部屋の人数制限を撤廃します。

*ささづ苑かすが 古柴政美施設長「黙食は黙食。飲食はリスク高いと思う。(世の中と)一緒の流れにはなかなか…。一歩も二歩も遅いと思う」

一方、施設では、マスクをしていることで、本来の介護ができないというジレンマも抱えています。

*ささづ苑かすが 古柴政美施設長「マスクしていると(入所者から)『何を喋っているかわからない』『どこを向いている』『誰に喋っている』と言われる。そういうものを解消していきたい。Q.外せるなら外したい? もちろん。そもそもそうだったので。元の暮らしに早く戻したい」

また、医療現場でも…。

*富山市民病院 藤村隆院長「世の中は元に戻すようにしていても、病院だけは患者を守ることが仕事なので、大事」

13日以降も変わらず、患者と医療従事者双方のマスクの着用を徹底します。

*富山市民病院 藤村隆院長「いま入院する人は、高齢者や何らかの疾患を持っている。中にはそれで亡くなる人もいる。(病院は)一番最後に緩めるところ」

記事 391 富山テレビ

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