秋田県内の保育施設では、マスク着用について、これまでの方針の継続を決めたところもある。大館市のこども園は、職員のほか、来園する保護者にマスクの着用を求めることにしている。

 大館市の向陽こども園。教室でマスクを着けているのは、一部の園児と先生たち。ほとんどの子どもはマスクをしていない。

 園はこれまで、換気や消毒などの感染対策を徹底した上で、園児のマスクは家庭の方針に任せてきた。

 一方で、新型コロナだけでなくインフルエンザなどの感染症の感染拡大を防ぐため、職員や園児の送迎で訪れる保護者には、これまで通りマスクの着用を呼び掛けている。

 向陽こども園・佐々木 夕子先生:
「コロナ自体が完全に収束したとか、薬がきちんと出来上がっている状態ではないので、年度内という形で、最初の第一段階と捉えているが、スタッフは着けるようにしていこうと決めた」

 当面の方針を決めた園だが、少なからず葛藤があった。

 向陽こども園・佐々木 夕子先生:
「子どもたちとマスク外して表情全部見せながら関わらせたい。早く私たちも関わりたいと思ったんですけど、感染が広がるようなことになれば健康な方も休んでもらったりとか、クラス閉鎖とか迷惑をかけることもあるし」

 4月は入園式や保育参観など園内でのイベントが続くが、園は、いつまでマスクの着用を呼び掛けるのか決めかねている。

 向陽こども園・佐々木 夕子先生:
「状況に応じて外せるようなときも来るだろうし、ただやっぱり、たくさんの方が集まるときは、まだ状況見ながらその都度対応していきたい」

記事 229 秋田テレビ

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