国内外から専門家などが集まり、東日本大震災の被災地から世界に防災を発信する国際会議「世界防災フォーラム」が仙台市で始まりました。12年の歳月を経て得た最新の知見を共有し、防災に生かします。
堤勇高アナウンサー
「こちら展示棟では防災に関する最新の技術や知見が展示されています。例えば私が立っているこの場所、AR=拡張現実でこのように浸水を疑似体験することが出来ます」
「世界防災フォーラム」は2017年から2年に一度、仙台市で開かれていましたが新型コロナウイルスの影響で延期が続いていて、今回で3回目です。
防災への知見を国際的に共有することが目的で、国内外の防災の専門家や企業などが参加しています。
3月10日午前、国際センターで行われたオープニングイベントでは震災当時岩手県・釜石市で被災し、今は、語り部活動をしている川崎杏樹さんがスピーチし、情報を発信し続ける重要性を訴えました。
岩手県釜石で被災 川崎杏樹さん
「伝承活動という種まきをして、いつかその種が成長し、花が咲き、実をつくり、新しい種へとつながっていくと信じています」
世界防災フォーラムは3月12日まで開かれる予定で、被災地から世界に防災を発信します。