災害への備えが続く中、東日本大震災を知らない子供たちは、この12年で増え続けています。仙台市の沿岸部にある幼稚園では、震災以降、命の大切さを学ぶ取り組みを続けています。

仙台市若林区下飯田にある幼稚園では、毎年この時期、東日本大震災について園児に話をしています。

ドリーム幼稚園 末屋保広 園長
「高いビルぐらいの高さの波がドワーってきて、幼稚園の方まできたの」

海からおよそ3キロにあるこちらの幼稚園の周辺には、震災当時、津波が押し寄せました。揺れが起きた時、幼稚園には卒園式を終えた園児がいましたが、かさ上げされた場所に建つ幼稚園は被害を免れました。
10日、参加した園児およそ250人は、みんな、震災のあとに生まれました。伝えたいことは「命の大切さ」です。

ドリーム幼稚園 末屋保広 園長
「一番大事なのは命だからね。自分で自分の命をしっかり守るように気をつけましょう」

園児たちは先生の話を真剣に聞いていました。

記者:一番大切なのは?
園児:命
記者:その命どうしますか?
園児:大切にする

最後は、震災で犠牲になった人たちに黙とうを捧げ、みんなで「ふるさと」を歌いました。

記事 506 仙台放送

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