岩手県盛岡市内の高齢者施設で2月下旬からノロウイルスによる感染性胃腸炎が集団発生し、利用者2人が死亡しました。
市は十分な手洗いなどの徹底を呼びかけています。
盛岡市保健所によりますと、市内の高齢者施設で2月26日から3月3日までの間に利用者と職員あわせて46人に嘔吐や下痢などの症状が確認され、このうち2人が死亡しました。
保健所が3月3日、症状があった7人について検査したところ全員からノロウイルスが検出されました。
亡くなった2人以外は全員快方に向かっているということです。
調査の結果、施設内での手洗いの仕方や嘔吐物の処理方法に不十分な点があったということで、保健所は指導を行ったとしています。
県内でのノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生は2022年度これが74件目で、2021年度の同じ時期の1.5倍となっています。
市や県ではトイレの後や調理・食事の前には石鹸と流水で十分に手洗いを行うなど対策を徹底するよう呼びかけています。