福井県教育委員会は、7日、興奮して暴れていた障害のある生徒の腕を押さえ付けて骨折させたとして、県立特別支援学校の教諭を減給1カ月の懲戒処分にしたと発表しました。
7日付けで1カ月の減給処分を受けたのは、県立特別支援学校の60代の教諭です。この教諭は、去年12月、授業中に担任として受け持っている高等部の生徒が興奮して暴れたため、落ち着かせようと個室に移動させました。それでも部屋を出ようとしたため、右腕を背中の方に回して押さえ、右腕の骨を折る全治3カ月のけがを負わせました。
生徒は、8日間入院しましたが、1月からは登校を再開しているということです。監督責任を問い、校長を戒告、教頭2人を文書訓告の処分としました。
県教委は、「安全確保のための行動だったものの、生徒にけがをさせてしまった。再発防止に取り組む」としています。
県教委は、このほか、去年10月に行われた福井市豊小学校の6年生の修学旅行で、休憩で立ち寄った滋賀県内の高速道路のパーキングエリアに男子児童1人が置き去りにされた問題で、引率者として不適切な対応があったとして、40代の担任教諭と50代の校長を戒告処分としました。
この児童は、現場に居合わせたトラックの運転手に合流場所まで送ってもらい無事でした。