金銭目当ての侵入被害。なぜ…同じ家に1年に3回も?

名古屋市昭和区で、2019年から3回も立て続けに同じ住宅に、金銭目的の男らが侵入される被害があった。しかも、その3回の犯人はそれぞれ違うとみられている。

なぜ、同じ住宅ばかり狙われたのか。そこには、私たちも気をつけなくてはいけない驚きの理由があった。

“2020年3月” 3回目の事件

住宅の前に停まった黒い車、降りてきたのは黒ずくめの2人組。

侵入するために使うのか、工具のようなものを手にしている。そして、かがみながら敷地内へ。

これは名古屋市昭和区の住宅に設置された、防犯カメラの映像。
2020年3月に起きた窃盗未遂事件の様子を捉えていた。

被害にあったのは80代の男性。実は「今回が初めての被害ではない」という。

被害にあった男性:
昨年(2019年)の6月5日のことですね。刃物を右手に持って「金があるだろう」と。1回目ですから、これがね。それから続いているから、2件ね

なんと男性宅には2019年6月から1年間に、見知らぬ男が押し入り現金を要求するなどの事件が、3件も相次いでいた。

“2019年6月” 最初の事件

最初は2019年6月。裏庭で作業をしていた男性、物音に気付き振り返ると、勝手口には黒ずくめの男が立っていた。

被害にあった男性:
犯人が立っていて「中に入れ、中に入れ」と。刃物を持ってこうやってるもんですから、これはいかんなということで

実はこの直前、男性の妻が寝室で寝ていたところ、黒ずくめの男が侵入。刃物を突きつけ、こう脅していた。

<黒ずくめの男>
金があるだろう

その後、男は妻を引き連れ裏庭へ。男性が気づいたときには、男の右手には刃物、左手は妻の腕をつかんだ危険な状態だった。

被害にあった男性:
人質を取られとるから、ちょっとやばいなってね。大声で「強盗だ!」って言ったら、バーッと逃げて行った

幸い夫婦にはケガはなく、何も奪われなかった。しかしその後も…

“2020年1月” 2回目の事件

2020年1月には2回目の被害に。

被害にあった男性:
(妻が)「お父さん、お父さん」と呼ぶから、なんだろうなと思ってそっちに出て行ったら、(男が)立っていた

妻が呼ぶ声が聞こえ、男性が駆けつけると、玄関にまた、見知らぬ「黒ずくめの男」が立っていた。

被害にあった男性:
(男は)もじゃもじゃ言っているんだけど、何言ってるのか分からなかったんだけどもね。「110番するぞ!」って言ったら、バーッと逃げちゃった

そして、3回目は…あの黒ずくめの男たちが侵入した事件だった。

度重なる被害を受け防犯カメラを設置したところ、2020年3月、黒ずくめの2人組が侵入する様子が映っていた。しかし、侵入に時間がかかったためか、男らは何も盗らずに逃走。

インターネットの掲示板が呼び寄せた“犯行の連鎖”

2019年6月、2020年1月、そして3月。一体なぜ、男性の住宅は3回も狙われたのだろうか。
容疑者の逮捕で、その驚くべき理由が明らかになった。

警察は2020年1月の2回目の事件を巡り、住居侵入の疑いで京都市の塗装工・村田涼被告(25)と、宇治市の土木作業員・柏木良太被告(24)の2人を逮捕。その後、2人は起訴された。

2人が男性宅に押し入ったきっかけ、それは…

<逮捕された男>
ネットの掲示板で男性の家に大金があると知った

インターネットの掲示板に、男性の自宅に大金があると書き込まれていたと供述したのだ。

過去に、高級家具や美術品などの仕入れ・販売をしていたという男性。時には、数百万円の品を扱うこともあったという。

被害にあった男性:
捕まった犯人が、「(家の)2、3番目の部屋に、黒いかばんに500万とか1000万とかが常時置いてある」みたいなことを(警察に)言ったらしい。ということは、そういう発信している者がいるということじゃないですか。
(Q.実際には現金は?)
ないです!

捜査関係者によると、男性宅で起きた3回の事件は、ネット掲示板を見た、いずれも異なる男らが県外から訪れ、犯行に及んでいたとみられるとのこと。

警察は現在も、2019年6月と2020年3月に男性宅に侵入した男らの行方を追っている。

被害にあった男性:
現金は置いてないから、来てくれても無駄だから来てくれない方がいいよと。早かれ遅かれ捕まるから、止めた方がいいよと

1年のうちに3回もの被害に遭った男性。自宅には催涙スプレーや木刀などを用意し、「また被害にあうのではないか…」そんな不安を抱えながら暮らしている。

(東海テレビ)