白銀の世界を求めて、外国人観光客が詰めかける北海道。

そこには「ウオー!!」と半裸で叫ぶ観光客の姿も。

香港からの観光客:
北海道の気候を裸で感じたい。

今、人気の“映えスポット”で、迷惑行為が問題になっている。
取材班は、現場に向かった。
絶景の凍った池でジャンプ「ハハハ!」直撃にも笑いながら「シカかな?」
韓国や台湾などから、連日多くの観光客が訪れる美瑛町。

お目当ては「白金青い池」だ。


今の時期は池に氷が張っているが、これが解けると美しいコバルトブルーに水面が輝く。

夜になると幻想的にライトアップされる、青い池。

観光客は「ライトアップずっと見てました。まだまだ堪能できます」と笑顔を見せる。
冬しか見られない特別な絶景スポットだ。

しかし、なぜか凍った水面には、たくさんの足跡が…。一部の客が、写真を撮るために立ち入っているというのだ。
カメラが、その瞬間を捉えた。

取材スタッフ:
今、1人の男性が下っていきますね。

立入禁止の柵を超え、雪が積もった崖を下りる日本人男性。

氷の張った池を歩き始めた、その時。

男性グループ:
ジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!

池の上にいる男性が、氷の上でまさかのジャンプ。同じグループから「ハハハハハ」と笑い声が響く。

氷が割れ氷点下の池に落下すれば、命に関わる大変危険な行為だ。
取材班は、このグループを直撃。すると耳を疑うような答えが返ってきた。

青い池に侵入した男性:
もち、入っていないです。
ーーさっき入っていなかったですか?
大丈夫だと思いますよ。
ーージャンプしてるような
(笑い声)
うーん…。シカかな。
グループは、笑いながらこう答えた。
撮影に夢中で道路ふさぎ“迷惑駐車” 立ち入り禁止の場所や畑にも…
一方、“青い池”の近くにある別の撮影スポット。

ここでも、至る所で写真撮影が行われていた。

道路の真ん中で撮影する、多くの外国人たち。

道路を完全に塞いでいる。
取材中、車で移動している時も…

カメラマン:
あぶない!

車に気づいていないのか、道路脇から車の前に出てくる人の姿が。何度もヒヤリとする瞬間があった。

さらに路肩に目を向けると、“迷惑駐車”がズラリ。

観光バスが通ると、通行の邪魔になってしまっていた。


パトロール中の観光協会の担当者は、日本語が通じない外国人に対し、ジェスチャーで車を動かすように指示していたが…大苦戦。


一方、雪の上に倒れて遊ぶ外国人男性がいたのは、立ち入り禁止のエリアだった。

この撮影スポットの周辺は畑であるため、中に入って踏み荒らされてしまうと、農業ができなくなる恐れがあるという。

後を絶たない迷惑行為。
美瑛町は「SNSを活用するなどして注意喚起を行っていく」としている。
(「イット!」2月23日放送より)