こちらは、祝日の新宿で、車とバイクが衝突した事故直後の映像だ。
この記事の画像(19枚)黒い車の前で一人の人物が道路に横たわっている。しばらくして白いパーカーを着た男が、両手をポケットに入れて歩いてきた。車を運転していた伊東航介容疑者・21歳だ。
過失運転致傷の現行犯で逮捕された伊東容疑者。事故当時、酒を飲んだ状態だったとみられている。現場の交差点付近では、車とバイクの破片を避けて通行するよう、警察官が交通整理をしていた。
事故は、午前9時50分ごろ、祝日でにぎわう新宿駅のすぐそばにある新宿四丁目交差点で起きた。交差点の南から直進してきたバイクと右折しようとした伊東容疑者の車が衝突したのだ。
事故直後の映像では、車の左フロント部分が大破して、中の部品がむき出しになっているのが分かる。
一方、男性が乗っていたバイクは、ハンドルより下が大破。周辺には複数の破片とともに、ヘルメットやカバン、そして白い靴などが転がっている。
バイクに乗っていたのは50代の男性で、胸などを強く打ち、病院に運ばれたが、まもなく死亡した。多くの人でにぎわっていた祝日の新宿。周辺は騒然となったという。事故の瞬間、近くにいた人は、大きな衝撃音を耳にしていた。
目撃者:建物の中から見ていたんですけど、窓が開いてない状態でも、すごい音がしました。それで、倒れた人が、全く動かなくなったんで、亡くなったのかなと思いました。
そして、伊東容疑者の様子に違和感があったと言う。
目撃者:被害者がいるのに、何も声もかけず、ポケットに手突っ込んでるのが、ちょっと、人としてどうなんだろうって、思いました。動揺しているのは分かるんですけど。
また、現場周辺で、独特の臭いがしたと話す人もいた。
目撃者:化学物質が焦げたような、独特の臭いがしていた。ガソリンという感じではなく、何か、そういう臭いがしていました。
事故直後の映像では、パトカーの横にしゃがみ込んでいた伊東容疑者とみられる男が、警察官らに両脇を抱えられ、おぼつかない足取りで歩いていた。
検査の結果、伊東容疑者の呼気からは基準値の3倍を超えるアルコールが検出されたという。警視庁は、危険運転致死容疑も視野に、事故が起きた詳しい経緯を調べている。
(「イット!」2月23日OA)