入院患者への暴行の疑いで看護師が逮捕された東京・八王子市の精神科病院が東京都の調査に対し、「虐待は確認されなかった」と繰り返し答えていたことがわかりました。

八王子市にある精神科病院「滝山病院」をめぐっては、看護師らによる入院患者への暴行が発覚し、1人が逮捕されています。

関係者によりますと、去年5月に「滝山病院で虐待が行われている」という情報提供があり、都が病院に電話で聞き取りをしたところ「虐待を受けた患者は想定がついている」と返答。

その一方で、「スタッフなどのヒアリングをしたが虐待の事実は確認できなかった」と答えたということです。

都はその後、6月の定例検査のほか、9月と10月に改めて聞き取り調査を行いましたが、病院側はそのすべてで「虐待は確認できなかった」と繰り返していたということです。

都は、今後も立ち入り調査などを行う方針です。

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記事 1451 社会部

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