卒業式でのマスクの取り扱いについて、文部科学省が教育委員会に通知する案が10日、わかった。
児童・生徒や教職員は「マスクを外すことを基本とする」とする一方、来賓・保護者は「マスクを着用する」としている。
文科省の通知案では、児童・生徒や教職員について、「入退場、式辞・祝辞等、卒業証書授与、送辞・答辞の場面など、式典全体を通じてマスクを外すことを基本とする」としている。
ただ、国歌や校歌の斉唱や合唱を行う場合は、「マスクの着用など一定の感染症対策を講じた上で実施する」としている。
さらに、「基礎疾患があるなど様々な事情により、マスクの着用を希望したり、健康上の理由によりマスクを着用できない児童生徒もいる」などとして、「学校や教職員がマスクの着脱を強いることのないようにする」よう求めている。
一方、来賓や保護者などは、「マスクを着用するとともに、座席間に触れ合わない程度の距離を確保した上で、参加人数の制限は不要」としている。