静岡市の山に、県や市の許可を得ず盛り土を違法に造成した疑いで、親子2人が逮捕された。


逮捕されたのは、父・富田八重三(とみた・やえぞう)容疑者(84)と息子・生一(しょういち)容疑者(41)の親子。

2人は、残土処分業者の元社長と現在の社長だ。

静岡市の山中に、県や市の許可を得ず違法に盛り土を作っていた疑いが持たれている。

1月11日、現場検証に立ち会った生一容疑者。

FNNは逮捕前の生一容疑者を直撃取材していた。


――違法性を認識していたか?
逮捕前の生一容疑者(41):
(父親は)その頃、結局ほら、自分の土地だからいいじゃないかくらい言っていたけれど、こっち(自分)は許可あると思っていた。
ハハハハハハ。そりゃあ全然悪いと思ってないよ。
“自分は違法性を認識していなかった”と主張。さらに、共に逮捕された父に対し、こう話した。

逮捕前の生一容疑者(41):
今はやりの言葉で言えば、親ガチャに外れたんですよ。

親ガチャとは、子供はどんな親の元に生まれるか選べないという意味。8年前に父親から事業を引き継いだ自分は悪くないと言いたいのだろうか。

逮捕前の生一容疑者(41):
(県の担当者に)ダメだよって言われて、それじゃ参ったなって話になって。
違法性認識してやったのは1年くらいだったんだけどね。

――撤去する気はあるか?
(費用が)50億、60億の話じゃない?うん、撤去できない、絶対無理それは。
親子が作った盛り土の中には、2021年熱海市で土石流を引き起こした盛り土の約5倍に相当するものもあるという。
(「イット!」 2月7日放送より)