昨年7月の初当選以来、一度も国会に席していないNHK党のガーシー参院議員を参院の懲罰委員会にかける動きが進んでいることについて、同党の立花孝志党首は3日の会見で、「国会に出てこないという理由だけで、民意を無視して国会議員を辞めさせるのは民主主義の冒涜だ」と強くけん制した。
中東・ドバイに滞在しているガーシー議員は、1月23日に開会した通常国会でも欠席を続け、30日、尾辻参院議長が出席を求める書面、招状を74年ぶりに出した。
さらに欠席が続くと、懲罰委員会にかけられる見通しだ。懲罰委員会による懲罰は、重い順に、除名、30日以内の登院停止、議場での陳謝、戒告がある。
立花党首は会見で、「主権者は国民だから、国会議員が国会議員を辞めさせるというのは言語道断だ」と述べ、除名はすべきでないとの考えを強調した。
さらに立花党首は、「そんなことをしようとしている今の日本に戻って来いと、僕はガーシー議員に言えない」と述べた。
一方、立憲民主党と日本維新の会が3日、正当な理由なく登院しない国会議員の歳費の扱いを検討し法案提出を目指すことを確認した。
これについて立花党首は、「国会に来なければ給料払わないという考えなら、入り口にタイムカード置いておけよ。国会議員の出席を逐一確認して、無能なヤツに残業代払ってやれよ」とした上で、「正当な理由を誰が判断するか」と強く反発した。