スペインで去年、首相府やウクライナ大使館などに爆発物が相次いで届けられた事件で、逮捕された74歳の男は、ウクライナへの支援を停止させる狙いで犯行を繰り返していたとみられます。

スペイン国内では去年11月から12月にかけて、ウクライナ大使館やアメリカ大使館、サンチェス首相などに手製の爆発物が入った手紙が届けられる事案が相次ぎました。

地元当局は、同一人物による犯行とみて捜査を続けていましたが、テロなどの疑いで逮捕した74歳のスペイン人の男について、27日収監を命じました。

男の自宅からは、爆弾を作るための工具などが見つかったということです。

ロイター通信は、男が爆発物を送り、ウクライナへの支援をやめさせるよう、スペイン政府に圧力をかけようとしていたことが、裁判資料で明らかになったと伝えました。

現地メディアは、男の自宅には、ソ連建国の父として知られるレーニンの写真などが飾られていて、男は共産主義思想に執着していたと報じています。

一連の事件では、ウクライナ大使館の職員が軽いケガをしています。

記事 1018 国際取材部



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