
ウナギやエビ、ブランド米などの食料品、約1億7000万円分が、詐欺に使われた。

詐欺の疑いで警視庁に逮捕されたのは、住所不定・無職の外岡良朗(とのおか・よしろう)容疑者(71)と、韓国籍・職業不詳の曺一誠(チョ・イルソン)容疑者(53)ら男3人。

“命日”に向け仕入れ繰り返し代金支払わず…1億7000万円分詐取
3人は2020年、横浜市の実体のない会社を使い、東京や大阪の食品会社から約2100万円分の商品を仕入れたものの、代金を払わずにだまし取る、いわゆる“取り込み詐欺”をした疑いがもたれている。

その手口は、こうだ。

外岡容疑者らは食品会社に「新型コロナの影響で、弁当の需要が高まっている」と説明し、エビやウナギ、ブランド米などを大量に発注。

仕入れた商品を“買い屋”と呼ばれる組織に安く売却し、その後会社は倒産したことにして、代金を払わずにだまし取ったとみられている。
倒産させる日を“命日”と呼び、その日に向けて仕入れを繰り返していたという、外岡容疑者たち。

相手を信用させるため、まず少額の注文をして金を支払ってから、金額の大きな発注をしていたという。
警視庁は、外岡容疑者らが、40社あまりから約1億7000万円分をだまし取ったとみて調べるとともに、背後に別の人物がいる可能性も視野に捜査を続けている。
(「イット!」1月26日放送より)