政府は新型コロナの法律上の位置付けを、早ければ4月にも5類に引き下げる方針です。
コロナ禍3年で最大の転換点を迎えますが、富山県内の医療現場や県民はどう感じているのでしょうか。

*岸田首相「この春に新型インフルエンザ等感染症から外し、5類感染症とする方向」

岸田総理は「平時の日本を取り戻していく」と述べ、現在「2類相当」となっている新型コロナの感染症法上の位置付けを、原則としてこの春に、季節性インフルエンザと同じ「5類」へ引き下げる方針を表明しました。
複数の政府関係者によりますと、引き下げの時期は大型連休の前後を軸に、4月から5月で調整しているということです。

「5類」になると、原則として感染者や濃厚接触者の自宅待機などの行動制限がなくなり、診療や入院の受け入れも一般の医療機関で可能になります。

一方、公費で負担されている医療費は原則、自己負担になりますが、影響が大きいため当面の間は公費負担が継続され、段階的に自己負担に切り替わる見通しです。

5類への引き下げについて、県民は…。

*60代(富山市)「心配だが、少しずつ通常に戻っていけたらいい」
*70代(立山町)「(引き下げは)まだ早い気がする。お金がかかると、予防接種をしない人が出てきて、また蔓延する可能性がある」

FNNが今月実施した世論調査では「5類に引き下げるべき」が48.7%と、「今のままでよい」(46.5%)とほぼ同じで、意見が分かれました。

*富山市民病院 藤村隆院長「高齢者と疾病がある人以外は、風邪かインフルエンザ。5類相当、季節性インフルエンザと同じにするのは正しい選択だと思う」

感染症指定医療機関のひとつ、富山市民病院の藤村院長です。
5類への引き下げは賛成だとしつつ、課題はコロナ患者の管理体制だとし、5類の移行後も、しばらくはコロナ専用病床を確保すべきと話します。

*富山市民病院 藤村隆院長「(今は自治体から)病床確保料が出て維持してくれとの要請がある。5類になって、いらないと言われれば、我々も患者さんも困ると思う。20~30人のコロナ患者が各病棟で発生したら、全部つぶれてしまう可能性が出てくる。今の体制を維持した方が医療安全上も、感染対策上も良いと思う」

また、政府はマスクの着用について、発熱している人などを除いて「屋内」でも不要とする方向で調整しています。

*20代(富山市)「私はする。妊娠もしていて、子どももいるので、ちょっと怖い。ずっとマスクする」
*60代(富山市)「ケースバイケース。あまり密ではないところは、外したいと思う」

屋内でのマスクの着用についてFNN世論調査では「今のままで良い」が6割以上を占め、「原則、不要とすべき」(31.9%)を大きく上回りました。

今、大きな転換点を迎えている新型コロナへの対応。
日常はいつ戻るのか、期待と不安が交差しています。

記事 370 富山テレビ

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