SDGsの取り組みを紹介する「フューチャースマイルプロジェクト」です。みなさんは多くの花が捨てられてしまっている現実をご存じでしょうか?花に新たな命を吹き込む取り組みを取材しました。

福山市内の…とある河川敷。
行われているのはウェディングフォトの撮影会です。

「かわいいー。わ、素敵!いい、いい!」

装飾したアーチやブーケには様々な花や植物が使われています。
木原利奈さん。結婚式の装飾やブーケなどを作っています。

「ここがいい?」「それがいいと思う」

幸せな瞬間に彩りを添えてくれる花。花は私たちの暮らしの中で様々な役割を果たしてくれています。

【atelier R 木原利奈さん】
「モデルさんありきというか、人がいてこその飾りなので、うれしいです。かわいいと思って」

しかし、活躍するのはほんの一瞬です。中には出番がなかった花も…撮影会やイベントではいざという時のために予備の花を用意するのが一般的です。

【木原利奈さん】
「何かあった時のために予備花材と言って、ちょっと多めに必要数より元々入れてるのでそういうのは全くのロスになってしまうのが結構普段からよくあります」

国内で生産される“花”・“花き”2020年にはおよそ33億本、生産されています。
その3割にあたるおよそ11億本の花が捨てられると言われています。木原さんは余った花をゴミ箱ではなくアトリエに運び込み痛まないように素早く仕分けていきます。

【木原利奈さん】
「今これは植物たちが、まだまだ元気なので、また水につけてあげて、次の出番がある時に使えるようにしたくて」

作業を進める木原さんの頭の上にはたくさんのドライフラワーが吊ってあります。

【木原利奈さん】
「ちょっと余っちゃって痛む前に何とかしたいなっていうものを吊っていて、ドライになったら小物とかドライのブーケとかに加工していくんですけど(Q:第二の人生?)いいように言ったら第二の人生ですね」

自分のアトリエを持った2年前から役目を終えた花を再利用して小物を作り始めました。

【木原利奈さん】
「お花を扱っているとロスになるものが、すごく多くてすごくきれいなのに、このままもらわれる先がなくて枯れていってしまうのを見て、しかもそれを捨てないといけないというのが結構ストレスだったので」

作品の名前にも木原さんの思いが込められています。

【木原利奈さん】
「”ロスフラワー”ってあえて名前を付けて見てもらうことで、もうちょっとその背景を知ってもらえるのかなというので始めました」

役目を終えた花を再び輝かせるためには欲しいと思ってもらう必要があります。

【木原利奈さん】
「どうやったら魅力的なただの枯れた花じゃなくて、魅力的なドライフラワー飾りたいとか思ってもらえるようなものになるかっていうのを」

作品はオーダーメードで作ることもありますが店舗で選ぶ楽しさも感じて欲しい。
木原さんのこだわりです。

【木村アナ】
「こんにちは。お店に入ってすぐのところにありました。ロスフラワーカード。ドライでも鮮やかに色が残っていて、かわいいです」

【101 design store・平川雅之さん】
「木原さんの作られるドライフラワーは本来なら捨てられる運命にあるお花ですけども、再生して再び皆さんを喜ばせてくださる。そういった意味で共感を覚えます」

【木原利奈さん】
「もうこれは捨てないといけないって思っていた花も、使い方というか飾り方によっては、まだまだ楽しめるっていうのを知ってほしいですし、いろんな楽しみ方ができるっていうのを知ってもらいたいですね」

役目を全うした花。しかし、新たな命を吹き込むことでさらに多くの幸せを届けてくれそうです。