広島市などは、店舗のデザインや接客などに優れた店を「いい店ひろしま」として2006年度から表彰しています。ただ、コロナ禍で2年ほど中断していて、先日、3年ぶりに表彰しました。
今年度は34店の応募があり、市民による投票などを経て8店が受賞したということで、どんなお店が受賞したのか取材しました。

【広島市・松井市長】
「貴店は令和4年度いい店ひろしま顕彰事業において他の模範となる優秀な店舗として認められました。よってこれを表彰します」

広島市役所で今月16日、今年度の「いい店ひろしま」に選ばれた、市内8つの店舗への表彰式が行われました。
「いい店ひろしま」は広島市内の小売店のレベルアップを図ろうと市や商工会議所が地域に親しまれている店舗をたたえる制度で今回が15回目になります。

【広島市・松井市長】
「地域の賑わいの創出にプラスになる、そして広島経済の発展に寄与していただくことを強く期待」

受賞した店のひとつ、広島市中区鶴見町の「御菓子司鶴屋」。1983年から変わらぬ内装、陳列で、伝統を感じさせる店づくりが評価されました。常時、10種類ほどの和菓子を販売し、品ぞろえも豊富です。
中でも、伝統の和菓子「鶴饅頭・一世紀」は100年以上前にできたレシピを現代風にアレンジした饅頭で、使っている「さらし餡」は小豆から出る灰汁を極限まで取り除き、小豆本来の甘みと旨みが感じられる饅頭として人気です。

【鶴屋・三宅健太郎代表】
「雑味をとることによって饅頭や和菓子が苦手な方にも大変好まれています。あっさりしているんですけどコクもありまして、何個でも食べられる感じ」

伝統を守りつつ、新しい和菓子にも挑戦しています。
「ピスタチオ大福」は白あんに包まれたクリームチーズと塩が絶妙な美味しさを引き立てる新作です。

【鶴屋・三宅健太郎代表】
「近くの洋菓子屋さんとのコラボなど、今後もさらに地域に密着、地域に貢献していきたいと思います」

1点1点手作りで仕上げたオリジナルの革製品を専門に販売するのは、安芸区矢野東の「インパルスレザーワークス」です。
「見せる工房」スタイルをとり、原材料もディスプレイに活かすなど客が好みの皮製品をオーダーしやすい店づくりに努めています。
店長の鶴田さんがつくるのはシンプルで存在感のある革製品。

【鶴田修店長】
「素材もそうですし、色も。縫い糸の色、革の色、ファスナーの色、全部お好きな色を選んでいただいて制作していくという感じ」

廃棄されていた、東広島のジビエの鹿皮の活用も2年ほど前から始め、地産地消としても評価されました。

【鶴田修店長】
「特にこのジビエレザーの鹿革の魅力と言ったら野性ならではの質感とか、生前についていた傷なども積極的に使っています」

広島市内でも珍しい、革の専門店。鶴田さんは使うほどに味が出る革製品をぜひ、1人でも多くの人に手に取ってもらいたいときょうも工房に立ちます。

安芸区瀬野町の住宅街の敷地に建つ、黄色い建物。中を覗いてみると、わずか6畳のこじんまりとしたスペースに子供服が並びます。
ここは子供服と犬用の服のセレクトショップ「リアン・オアシス」です。オーナーの高橋早苗さんが大阪のアパレルメーカーから、着心地や素材にこだわった商品だけを仕入れ、2015年から販売しています。

【高橋早苗さん】
「まず動きやすい、それはなぜかというと子供は動きにくい服って本当に嫌がる。どんなに良いものを買ってもやっぱり着やすいもの。買ってよかったって思ってもらえることをイメージして仕入れさせてもらってます」

さらに、販売する際にはデザイナーの思いなども届けるように心掛けているそうで、そうした高橋さんの姿勢が客がリピーターになる要因となっているとして「いい店ひろしま」の受賞にもつながりました。

【高橋早苗さん】
「ここにきて元気で笑って帰ってくれたら私はそれが一番うれしい。ここでお母さんたちの輪が広がることがやっぱり一番」

今ではお母さんたちが集う、地域の拠点にもなりつつある「リアン・オアシス」。
その理由は高橋さんのユニークなキャラクターにもあるそうで・・・

Q高橋さんが普段から大切にされていることは?
A笑いです。
Qというと?
【変身】
Q高橋さん、これはなんですか?
A恐竜です。

「リアン・オアシス」では恐竜がオーナーとして店頭に立っている日もあるということですので皆さん、びっくりしないでくださいね。