ウクライナ国内で大統領府や政府高官の辞任が相次ぎ、背景に汚職疑惑が浮上している。
ゼレンスキー大統領は23日、大統領府のティモシェンコ副長官を解任する大統領令に署名した。
ティモシェンコ長官が辞職願を出したことにともなうものだが、現地メディアは「ティモシェンコ副長官が汚職に関わっていた可能性がある」と報じている。
これに関連し、ザポリージャ州など4つの州の知事も辞任した。
ティモシェンコ副長官は自身のSNSで、「ゼレンスキー大統領が信頼と、善い行いをする機会を与えてくれたことに感謝する」と述べている。
また、シャポバロフ国防次官ら4人の次官が、24日に辞任した。
シャポバロフ氏は、軍の食料調達をめぐる汚職疑惑が報じられていた。
国防省は「疑惑には根拠がない」とする一方で、「調査には絶対的な透明性を確保する」と表明している。
ロシアによる侵攻から11カ月を迎える中での高官の相次ぐ辞任は、ゼレンスキー政権への打撃となりそう。