2022年の貿易収支が過去最大の19兆円以上の赤字になったことを受け、松野官房長官は、19日午前の記者会見で、「輸出入の動向を今後も注視する」と述べるとともに、日本企業に対し「しっかり支援をしていく」と述べた。
19日に発表された貿易統計で、2022年の輸出額から輸入額を差し引いた金額は19兆9713億円の赤字で、過去最大の貿易赤字となった。
会見で松野長官は、「輸出入の動向は、内外の経済情勢や原油価格の動向など、さまざまな要因の影響を受ける」とした上で、「今後の動向を注視していきたい」と述べた。
一方で、松野長官は、「日本企業の経常利益は拡大傾向にある」として、「輸出だけでなく、海外投資で稼ぐ構造に転換している」との見方を示した。
ただ、「輸出を通じた成長は、企業にとっても日本経済にとっても引き続き重要だだ」と述べ、「しっかり支援をしていく」と強調した。