首都圏3県で、車で走行中に、対向車などに向かってコンクリートブロックを投げつける犯行を繰り返していたとされる4人組の男たち。きのう3度目の逮捕となった。あわや大事故になりかねない悪質な犯行だが、動機について「カーチェイス」を楽しむためだったと供述しているという。

並走車にコンクリ片 投げつける

器物損壊の疑いで逮捕されたのは、無職の斉藤雅樹容疑者(22)の他に、20歳の無職の男2人(犯行時19歳)と16歳の少年の合わせて4人。

逮捕された斉藤雅樹容疑者(22)(去年10月 茨城・堺署)
逮捕された斉藤雅樹容疑者(22)(去年10月 茨城・堺署)
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埼玉県警越谷署の発表によると、4人は、去年8月15日午後8時30分ごろ、埼玉県春日部市の国道4号線を車で走行中、隣を走っていた車に向けて、コンクリートブロック数個を投げつけて、相手の車を破損させた疑い。

当時、被害者から「車からモノが投げられ、車体がへこんだ」との110番通報があったという。投げつけられたのは、拳よりも大きいサイズのコンクリートブロック。被害を受けた車は、ドアなどが、複数箇所、破損したという。

フロントガラスを直撃

この4人は、解体作業の仕事仲間。今回で3回目の逮捕となる。同じ日の午後8時50分ごろ、茨城県境町の境大橋の上で、走行中の車から、対向車に向けて、すれ違いざまに、重さ2キロのコンクリートブロックを投げつけ、フロントガラスを破損させたとされる(去年10月逮捕)。

茨城県警が公開した被害車両の写真。フロントガラスが大きく破損している。
茨城県警が公開した被害車両の写真。フロントガラスが大きく破損している。

当時、茨城県警が公開した被害車両の写真からは、ブロックが当たった衝撃の強さがうかがえる。あわや大事故につながりかねない状況だ。被害にあった車は40代の男性が運転していて、助手席には子どもも乗っていたという。

ブロックは、職場の解体現場から持ち出してきたもので、当時、4人は、取り調べ対して、「コンクリートブロックを車に投げつけ面白がっていた」と話していた。

ひと晩に7件も"投げつけ”か

また、4人は、この事件の直前、境大橋に隣接する千葉県・野田市の県道でも、77歳の女性が運転する軽自車に向けて、すれ違いざまに、コンクリートブロックを投げつけ、車を破損させたとされる(去年11月逮捕)。

埼玉県警の調べに対して斉藤容疑者は「カーチェイスを楽しむためやった」と容疑を認めている。
埼玉県警の調べに対して斉藤容疑者は「カーチェイスを楽しむためやった」と容疑を認めている。

この日の夜、同じような被害は、埼玉県で4件、千葉県で2件、茨城県で1件の合わせて7件確認されていた。

埼玉県警は、茨城県警から引き継ぐ形で、捜査を開始。本人たちが、春日部市での犯行をほのめかしていた他、車の特徴が一致していたことなどから、18日、器物損壊容疑で4人を通常逮捕した。

これで、同じ日に起きた、走行中の車に対する”コンクリートブロック投げつけ”被害7件のうち、3件について、4人が逮捕されたことになる。

埼玉県警の調べに対して4人は、「間違いありません。カーチェイスを楽しむために、並走する車に投げつけて楽しみました」と供述。カーチェイスをけしかけていたとみられている。今後も余罪の追及は続けられる。