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2022年12月29日、東京・昭島市で発生した救急車の単独事故。
事故後に撮影された映像には、横たわった救急車の姿が。フロントガラスは大きく割れ、周辺には車の部品が散乱しています。

事故を起こした救急車は、患者の搬送後、消防署に戻る途中で中央分離帯に衝突し、横転。救急隊員3人が軽いけがをしました。
車内のドライブレコーダーには、運転席と助手席の隊員2人が居眠りする姿が映っていたほか、後ろの座席の隊員も眠っていたといいます。

東京消防庁によりますと、3人は事故の前日から約17時間連続で勤務し、7件の搬送を行っていました。

過酷な勤務環境の中で起こってしまった事故。
今、命の最前線では、救急隊員たちが大きな危機にさらされているといいます。

東京消防庁によると、2022年の1年間の119番通報は、103万6645件。
2015年以降初めて100万件を超え、過去最多となりました。

「めざまし8」は、17時間連続で勤務した経験があるという、現役の救急隊員を取材。
過酷な現場の様子が明らかになりました。

「意識を失いかけたことも」現役救急隊員が明かす過酷な勤務と“コロナ禍”

「私も、緊急走行中に疲労による眠気で意識を失いかけたこともあります」

そう話すのは、自身も17時間連続で勤務したという現役の救急隊員です。
食事やトイレに行く時間もないと話す救急隊員。その過酷な勤務の背景には「コロナ禍」があります。

17時間連続の勤務経験がある現役の救急隊員:
2022年夏の第7波から、明らかに通報が増えはじめ、今が一番忙しい。
同じく運転を担当する隊員として、「明日は我が身」という思いです。

一刻を争う通報が数多く寄せられる中、こんな通報もあるといいます。

17時間連続の勤務経験がある現役の救急隊員:
軽い発熱や「コロナの検査をしてほしいから」という理由で呼ばれる方もいらっしゃいます。

119番通報の約2割が、緊急性のないものだといいます。
東京消防庁は、救急車を呼ぶか迷った場合は#7119に連絡してほしいと呼びかけています。

(めざまし8 「NewsTag」より 1月17日放送)

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