隠れトランプの行方は?

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米・トランプ大統領にとって、初めて迎える国民からの“審判の時”米中間選挙は日本時間の6日夜から投票が始まる。この選挙でもし共和党が敗北し、上院か下院で過半数を割り込み“ねじれ議会”となれば、トランプ大統領は自らの政策を“ごり押し”できなくなる。

トランプ大統領にとっては、絶対に負けられない戦いである中間選挙。

果たして勝利を飾るのは、共和党か?民主党か?

「直撃LIVEグッディ!」のスタジオには、2年前の米大統領選で“トランプ勝利”を見事に予想した、ジャーナリストの木村太郎氏が生出演。フジテレビ風間晋解説委員と共に中間選挙について、徹底討論した。

安藤優子:
木村さん、さっそく今回の予想をお願いします!

木村太郎(ジャーナリスト):
今回は、上下両院とも共和党が過半数を制すと思います

安藤:
下馬評では、下院はちょっと共和党が不利と言われていますが?

木村太郎氏:
僕も10日前までそう思ってたんです。ところが終盤の勢いが全然変わってきて、下院ももっといきそうだな、勝つんじゃないかなと思わせるデータが最近出てきたので。ちょうど2年前の大統領選と流れが似ていて、同じことになるなと確信をしたところです


安藤:
なるほど。木村さんは2年前にも言い続けたように、最後の最後までトランプさんが行くと。
風間さんの予想はどうですか?

風間晋解説委員:
僕は、下院では共和党は勝てないだろうと。ねじれ議会になると予想しています

安藤:
木村さんは、最後の最後で共和党が追い上げ調子だと見てるんですが、風間さんは違うと?

風間解説委員:
わずか2年前に、メディアも専門家も木村太郎さんを除いて全員外したんです。だから今は保険をかけた方がいいんじゃないということで、“共和党が追い上げている”ということになっているんだと僕は思っています

木村太郎氏:
アメリカのメディアが、“クリントンが負けるわけない”と言っていたのに、ああいう結果になった。“間違えたから今回は確かなこと言えないな、共和党もいいかな”って予防線を張っていて、分かりにくいんですよね

安藤:
2年前の選挙結果の報道で、メディアは懲りたんですね

大村正樹フィールドキャスター:
現在の議席数は上下両院ともに共和党が過半数を超えています

<現在の議席数>
・上院(定数100)⇒共和党が51議席、民主党が49議席
・下院(定数435)⇒共和党が235議席、民主党が193議席

大村正樹フィールドキャスター:
しかし、今回の中間選挙では、共和党は下院の議席が過半数を下回る可能性もある、接戦になるのではないかと予測されています。

トランプ政権は危機感を持ってこの中間選挙に臨まなければなりません。でも実はこの2年間、トランプ大統領が就任してから、支持率が過半数を超えたことは一度もないんです

最新の政党支持率に変化が

・トランプ大統領就任時の支持率は45%
・去年8月と10月には35%まで低迷
・先月21日に支持率44%を出すも、今月4日には支持率40%という結果に

安藤:
ここまで世論の支持率が高くないのに、木村さんは上下両院ともに共和党が勝つと予想しているのは、おかしくないですか?

木村太郎氏:
ギャラップの行った世論調査、これは大統領支持率だけど、政党支持率っていうのもやってるんです。それまでは民主党が高かったんだけど、つい最近1週間くらい前に初めて共和党が逆転して上に行ったんですよ

北村晴男弁護士:
日本の立場からすると、過去の共和党政権・民主党政権を見ていると、どちらかと言えば共和党の方が日本の国益に適っている面が多かった。ただトランプさん大丈夫かな?という気持ちがある。

同じような気持ちがアメリカの有権者にももしかするとあるのかなって思っていたんですが、それがこの調査結果に表れているんでしょうか?

木村太郎氏:
その通りだと思います

安藤:
とはいえですよ、私はトランプさんの女性に対する発言や移民に対する発言とかの侮蔑を込めた表現に、他国民ながらもものすごく嫌な気持ちになっているんですが…

そういう人たちの怒りはどこに行っちゃったんでしょうか

風間解説委員:
怒りはそこにありますよ。有権者を投票所に向かわせる一番の気持ちは怒りなんです。トランプ大統領も支持層の怒りを煽り立てて投票所に向かわせようとしているんです。

たとえば“移民NO”“犯罪NO”“民主党NO”、“だから投票所に行って共和党に入れよう”とやっているんです。同じように民主党の方はシンプルに、“トランプにNO!”と。

怒りと怒りがぶつかっているのが投票直前の今のアメリカの状況だと思います

テイラー・スウィフトさん発言が逆効果!?

<先月8日インスタグラムより>

トランプ大統領の発言に怒りを持っている有権者はいる、とのこと。それでも、共和党に票が集まるのはなぜなのか?スタジオではテイラー・スウィフトさんの発言について取り上げた。

テイラー・スウィフトさん

「私はテネシー州で投票します。性的指向やジェンダーにもとづいた差別は間違っています。私は上下両院で民主党候補に投票します」

 

木村太郎氏:
民主党支持者であるテイラースウィフトさんが“選挙に行こう”と発信をして、テネシー州では若い人の投票率がとても上がったんです。だから民主党の票が増えたねってことで出口調査をしてみたら、全然違って、共和党の方が投票数が多かったんですよ

サバンナ高橋:
え~!テイラーさんは“投票をする”という行動には影響を与えたけど、それによって逆に負けることになってしまったということですか?皮肉なもんですね…でもなんで民主党支持者が増えなかったんですか?
 

木村太郎氏:
本当にテイラーさんの発言の影響かどうかはわかりませんけどね。
一つ言えることは、若年層の一番の関心事は、日本でもそうだけど“学校を出て自分が就職できるかどうか”。日本は安倍政権の支持率が若い人が一番高いでしょう。トランプ政権も失業率を一番低くした大統領ということで、若年層の支持率は多いと、数字はないけど言われています。



さらに木村さんはトランプ大統領支持であることを隠している支援者“隠れトランプ”の存在にも注目している。 



木村太郎氏:
僕が今回、共和党が勝つだろうと言っているのは“隠れトランプ”が増えたから。大統領選では世論調査でトランプって言わずにトランプに投票した人間が多かったことを読み切れなかった。今回も、こういう調査結果があるんですよ

今月2日「ラスムッセン」の調査より

・中間選挙で誰に投票するか他人に知られても構いませんか?という問いに“知られてもいい”と答えた割合は…
⇒民主党支持者は60%、共和党支持者は49%

大村:
2年前は6%の差だったんですが、今回は5%増えていて、その分“隠れトランプ”が増えたんじゃないか、というのが木村さんの見解ですね

安藤:
木村さんと風間さん、お二人の解説が的を射ていたのか、もしくはズレていたのか。投票後の結果を待って、また皆さんにお伝えしたいと思います!

(「直撃LIVE グッディ!」11月6日放送分より)
 



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