食品ロス・ゼロを目指した川柳、2作品が表彰された。「もったいない」を世界に発信する。
食品ロスとは、本来食べられるのに捨てられる食品のこと。
日本では年間522万トンが廃棄され、(※農林水産省令和2年度の推計値)これは日本人1人当たりが、毎日おにぎり1個分=113グラムの食べ物を捨てている計算になる。このうち、約半分の47%は家庭から出されていて、食品ロス削減には、事業者、家庭双方の取り組みが必要。
6日、消費者庁で行われた食品ロス削減をテーマにした川柳コンテストの表彰式では、内閣府特命担当大臣賞に「日本から 世界に広がれ 『もったいない』」が選ばれた。
作者の松田克也さんは、「『もったいない』という言葉は、母から幼い頃に何度も聞かされていた。『もったいない』というのは日本人の美徳。SNSを活用して世界に広げてほしい」と語った。
また、消費者庁長官賞には野尻七望さんの「冷蔵庫 開けてびっくり これいつの?」が選ばれた。食品ロス問題を日々の家族とのやりとりの中で、ユーモアを交えストレートに表現している点が評価された。
河野太郎大臣は、「この川柳コンテストで、食品ロスを自分事として捉えていただくのが非常に大事」「コンビニの冷蔵庫も、これも自分のものなんだよというつもりでいてくれれば、手前の消費期限の短いものを買って、それを早く飲まなきゃということに、みんながなってくれれば、食品ロスは減っていくんだと思います」と述べた。
今回で2回目となるこの川柳コンテストには1万3708件の応募があり、そのうち10代からの応募が約8割で、若者の食品ロス・SDGsへの関心の高さがうかがえる結果となった。