経団連の十倉会長は、新年にあたり報道各社のインタビューに応じた。
2022年は円安などによる物価高に賃上げが追いつかない状況が続いたが、十倉会長は「企業が取引価格や販売価格を上げようとしていて、賃上げの機運が出てきている」と指摘した。
その上で「持続的な物価と賃上げの好循環につなげていくことが一番大切だ」と賃上げの重要性を強調し、「賃上げは企業の責務」とまで言い切った。
また賃上げの内容については「一時的給付も良いが、できるだけベースアップを中心にやってほしいというのが我々のスタンス」と述べた。
さらに、賃上げと同時に企業の生産性を高めるため、働く人が自らの能力や適正などに応じ、転職をする「労働移動」が円滑に出来る環境が必要だとの認識を示した。