柵の縁に腰をかけ、両手で釣り座を持って魚釣りをしている、ちょっと不思議な銅像。

“大きなきのこ”のようなシルエットをしているこの銅像があるのは、福岡県大木町。
今月18日「迷彩柄黄昏きの子」の行方不明が発覚
町の特産品の「きのこ」をモチーフに作られたこの銅像。

「迷彩柄黄昏きの子」と呼ばれている。

しかし、「迷彩柄黄昏きの子」があったと思われる場所はもう“支柱”しか残ってない。

町のシンボルともいえる「きのこ像」が姿を消し、一本の支柱だけが残されていた。
12月18日にこの場所を訪れた人が「きのこ像」がなくなっていることに気付き、町に連絡したことで発覚した。

きのこ像がないのに気づいた人:
写真と照らし合わせたら“ここだよね”となって、(支柱の)棒だけあったので、“上だけないね”と。(役場が)点検のために、一回持ち帰ったのかなと思って、それにしてもの取り方が雑というか。
もう一体、「プリけつ黄昏きの子」も行方不明に…
そして被害はこれだけではなかった。

独特なポーズで黄金色に輝く「プリけつ黄昏きの子」
その名の通り、“かわいいお尻”が特徴の「きのこ像」です。

この銅像も姿を消してしまっていた。

この「黄昏きの子」と命名された銅像は町に三つ。
八町牟田駅から道の駅「おおき」までの道しるべとして設置され、SNSなどを通じて人気になっていた。
しかし、三つのうち二つがなくなったのです。

残された最後の一体の「きのこ像」。

橋の手すりに座っている姿はどこか寂しそう。
三つの「きのこ像」のデザインを担当した人は“我が子がいなくなった”と憤りを隠せない。

きのこ像の製作者:
非常に悲しいですね。
我が子と変わらないので、我が子を奪われたような気持ち。
町にとって非常に大切な存在なので、できれば早く返していただきたい。
大木町は被害届を提出し、警察は窃盗事件として調べている。
(「イット!」 12月21日放送)