高級魚「トラフグ」の解体パズルが登場
新型コロナウイルスの影響で、現在もあまり外で遊べない状況が続いている。今だからこそ、「自宅での遊びを楽しみたい！」と思っている人は多いのではないだろうか？
そのような中、自宅遊びにぴったりな、楽しく遊びながら学べる「立体パズル」が5月15日に発売された。
解体して”みを味わう”ことができるパズル、その名も「一尾買い！！トラフグ解体パズル」（税抜1580円）だ。販売元は、2019年には「焼き鳥パズル」を手掛けた、「KAITAI PUZZLE」をシリーズ展開している株式会社メガハウス。
（参考記事：“砂肝”はどこ？ 「焼き鳥パズル」が画期的…いつも食べている部位の場所を学べるよ）
大人も子供も楽しんで学ぶことができる
「KAITAI PUZZLE」とは、遊びながら食材の部位を学べる立体型のパズルで、実物と同じ位置に各パーツが並び、部位の名称と位置が一目瞭然でわかる仕組みとなっている。
パーツを組み立てるパズル本来の遊びの楽しさはもちろん、「飾っても可愛い」「部位の場所と形がわかって勉強になる」「パーツに部位名が書いてあるのが良い」「子供から大人まで楽しめる」等と、幅広い年齢から好評を得ているという。
今回の「トラフグ解体パズル」は、全34パーツで構成されており、食べることができる“み”“カマ”“しらこ”はもちろん、猛毒のテトロドトキシンなどが含まれている”非可食部位“もパーツとなっている。
可食部位パーツは23個、非可食部位パーツが11個で、非可食部位パーツには“ドクロマーク”が描かれていることから、可食部位と非可食部位の違いが一目瞭然。資格がないとさばくことができないトラフグをパズルで組み立てることで、子供から大人まで学びながら楽しむことができるのだ。
スーパーなど私たちが見ることができるのは、すでに解体された部位となる。このように1匹まるまる知ることができるのはとても勉強になることだろう。
これまで、焼肉、本マグロ、黒豚、牛豚、ズワイガニ、焼き鳥、厳選食材とシリーズを展開してきたが、なぜ今回、題材として”トラフグ”を選んだのだろうか？ 株式会社メガハウスの担当者に話を聞いた。
1年越しのリベンジで商品化、思い入れの強い商品
ーーこの商品を作ったきっかけを教えて
これまで解体パズルシリーズは、焼肉パズル、本マグロ解体パズル、黒豚パズル、ズワイガニ解体パズル、焼き鳥パズルの順で発売してきました。
実は山の幸、海の幸を交互に商品化していました。その流れで、前作焼き鳥パズルが山の幸でしたので、次は海の幸の中から選ぼう、ということで食材選定を行いました。
「本物は自分では解体できない」「憧れの食材」「商品としてかわいくなる」というキーワードを設定をした結果「トラフグ」にたどり着きました。一回は社内の商品化会議で却下されたのですが、1年越しのリベンジで商品化できた思い入れの強い商品になっています。
ーーこのパズルのターゲットは？
6歳～12歳のお子様と30代40代の方を中心にご購入いただいています。最近ではお孫さんと遊びたい等の理由で50代、60代のお客様にもご購入いただいています。男女の比率はどの年代もほぼ同じです。
ーーこだわった部分を教えて
たくさんあります！（笑）
・つぶらな瞳とふっくらした口がキュートなフェイス。
・身が詰まってそうなボディライン。
・毒がある部位はドクロマークつき。
・「み」からパーツを取り出して「てっさ」が作れる。皿も絵柄付き。
・ふぐ引き包丁を模した「包丁」パーツ付き。解体気分がグッとアップします。
・解体パズル専用の免許証付き。
→パズルをマスターしたら名前を書いて自分だけの免許証が完成します。
フグには猛毒のテトロドトキシンがあるが、その猛毒部位には”ドクロマーク”がついている。組み立てていく過程でどこに毒があるのか学ぶことができ、てっさを盛り付け、自分だけの免許証を手に入れることができるのだ。
飾ってかわいい玩具にするためにデザインにこだわり
ーー苦労した点はどこ？
トラフグの体の構造を理解することでした。
資料だけに頼らず、プロの方の身欠き動画を何度も見て勉強しました。後は「てっさ」の構造です。「み」からどう取り出すか、どうやったら美味しそうな「てっさ」が作れるか試行錯誤して制作しました。
ーー実際にトラフグを解体してみた？
経費でトラフグを買って情報収集したら皆で食べる、というわけにはいきませんでした。
ーーなぜここまで詳しく再現できるの？
トラフグ料理店や魚屋さんに行っても、生きている状態かお料理になっている状態しか見られません。とにかく資料を集め、プロの方の身欠き動画も何パターンも見て、体の構造を勉強しました。
また、図鑑に載っている生物を再現するのではなく、遊んで楽しい、飾ってかわいい玩具にするために、デザインにもこだわって制作しました。これは解体パズルシリーズ通して取り組んでいる制作方法ですね。
少し難しくなるようにわざと難易度を調整
ーー遊ぶ時の難関ポイントはどこ？
身、内臓を組立てる時ですね。組み立てる順番があったり、向きが少しわかりにくいものなど、パズル遊びが少し難しくなるようにわざと難易度を調整しました。
ーーより楽しく遊ぶポイントはどこ？
箱を開けるとばらばらの状態で入っていますので、まずは立体パズル遊びを楽しんでください。できあがったら、次は包丁パーツを手に取って、捌いている気分で解体してください。
解体パズルは組立も解体もどちらも楽しく遊ぶことができます。遊び終わったらあなたもトラフグ博士です！！また、遊び終わったら箱にしまわず台座に乗せて飾っていただけたら嬉しいです。
ーー売れ行きはどう？
おかげさまで絶好調です！ SNS中心に「フグ毒が含まれる部位がわかるパズル」ということで話題になっています。
トラフグの専門業者が会社用と自分用に購入も
ーーネットで話題になってるけど、どう思う？
皆様に興味を持っていただけたことがわかり、企画開発者としてこれ以上嬉しいことはありません。発売中の、牛、鮪、豚、蟹、鶏も楽しい商品なので初めて解体パズルを知られた方には、それらの商品も遊んでいただけたら幸いです。
ーー反響はあった？
SNSで拝見しましたが、トラフグ専門業者の方が会社用とご自分用でご購入いただいたそうです。プロの方もご購入いただけたことが嬉しいですね。商品開発に時間をかけた甲斐がありました。
毒があることから専門性が高く、実際はさばくのが難しい「トラフグ」。なかなか外出しづらい今だからこそ、パズルを通してフグの体の構造を勉強するのもいいかもしれない。
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