今季、日本選手最多の56本塁打と史上最年少三冠王に輝いたヤクルトの村上宗隆(22)が年末恒例の『中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2022』に出演、来季の目標とWBCへの期待を語った。

村上「来季60発は超えたい」

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シーズン終了後、各種授賞式、テレビ出演など大忙しの若き主砲は「今年は個人的にはすごくいい成績で終えられたが、最後に日本一になれなかったので、悔しさが残っている。個人の成績としては、また来年新しい記録に挑戦しつつ、日本一を取り返しに行きたい」と一年を振り返った。

また、56号本塁打を放つまで実に13試合足踏みしたことについて「しんどかったです。(56号の)歓声は今も(耳に)残っています」と振り返り、苦しい時に「思い切り振ればいいんじゃ。三振してもいいからいってこい」と声をかけてくれたという髙津監督に感謝した。

さらに、中日・大島洋平(37)とし烈な首位打者争いを繰り広げたことに「最終戦の2打席目にヒットが出て、ベンチの裏で(打率の)計算をしていました。頭がよくなりました」と共演者の笑いを誘った。

共演したパ・リーグ本塁打王の西武・山川穂高(31)とは本塁打についてトークを展開。山川は「前半6月までは勝っていて、僕が60本行くと思っていた。途中までは絶対に負けたくないと思っていたが、ニュースで村上がまた打った、また打ったと、追いつかれて追い抜かれて最後見るのをやめた」と悔しさを滲ませた。村上については「反対方向の左中間にも強い打球が打てるし、どの球に対しても強くしっかり振り切れるのはすごい」と一目置いた。

さらにゲスト出演者の藤川球児さん(42)から好調時のボールの見え方を聞かれると「ボールが遅くてソフトボールくらいに大きく見える。日本ハム・上沢直之投手の140キロ後半が130キロに見えたこともある」という山川に対し、村上は「僕は逆に距離がすごくとれる感じがする。球を頭の後ろ(俯瞰)で見ているような感じになる」と違いを明かした。

また、番組MCの徳光和夫さんから「王(貞治)さんと飲んだ時に『通算868本も破ってもらいたい』と喜んでいましたよ」と祝福されると、「通算記録は意識していないが、来季60発は超えたいと思う」と2013年に元ヤクルト・バレンティンが樹立したNPB記録に目標を定めた。

本塁打王を苦しめた「内角攻め」

番組も中盤、今では見ることのなくなった「乱闘」の話題に。今季、本塁打王を苦しめたのは厳しい「内角攻め」だったという。「ベースから1足半離れて打席に立っているのに当たるところに投げるのは結構イラッとはしますが感情を抑えている」という村上に対し、山川は「僕はベースにビタビタのところに立つので年間20個近くは当たる。当たり方が得意なのか大体はガードを付けている肘に当たるので本当に痛かったのはない」と死球慣れしていることを明かした。

塩見泰隆が明かす村上の素顔

共演したチームメートの塩見泰隆(29)とは2017年に同期入団の村上。2人は私生活でも一緒にご飯に行く仲で、年上の塩見がおごるという。食事での会話も試合の反省と翌日の試合の話ばかりだという2人だが、村上はたまに「恋バナもする、結構僕が相談される」という。それに対し、塩見は「意外といいアドバイスもくれる、結構ずかずかと人のプライベートを聞いてくる」と応酬。素顔を垣間見せてくれた。

BIGBOSS 「清宮に57発」期待

その村上に刺激を受けたのは札幌から中継で共演した日本ハム・清宮幸太郎(23)だ。同学年のスラッガーの活躍に対して「(先に獲られた感じはるが)彼は2年目からずば抜けていた。常に高みを見せてくれる、満足させてくれない存在。今は村ゴッドと呼んでいる」と思いを口にした。

清宮は同席したBIGBOSSこと新庄剛志監督(50)から昨オフに減量の指示を受け、今季は約10キロ体重を減らして臨み、今季自己最多の18本塁打、プロ入り後初の2桁に到達。

指揮官が「痩せたおかげで今年18本打てた。来年はウェイトでパワーアップさせて57本打たせようかな」と来季の村上超えを要求すると、清宮本人も「57本目指して頑張ります」と意気込んだ。

「高校時代に清宮と年に1回練習試合を行っていた」という村上も「僕は当時キャッチャーをやっていたので、清宮のバットに当たる瞬間が一番すごかった。いつか抜いてやるという気持ちはあった」と高校時代を回顧。互いにライバルとして競い合ってきた2人の、2023年シーズンに注目だ。

憧れの大谷翔平と挑むWBC世界一

そして、番組も終盤に近づいたころ、MLB大谷翔平(28)の話題に。3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では大谷との夢の打線が期待される中、大谷について聞かれると「世界で見てもナンバー1のプレーヤーだと思います。すごいです、本当に」と興奮。「会ったことはまだ一度もない。見るだけでいい。言いづらいですけどサインもらいます(笑)」と三冠王が憧れの眼差しを向けた。

ゲスト出演したオリンピック競泳金メダリストの萩野公介さん(28)から、大谷、カブス鈴木誠也(28)と食事した際のエピソードとして「『日本であれだけホームラン打てるなんてすごくない?』と2人が話していました」と伝え聞くと、「うれしいっす」と満面の笑み。藤川球児さんも「僕もイチローさんや城島さんと一緒にWBCに出場したが、目の高さが同じになると必ず超えられるようになる。今までで一番強い日本代表になるのが楽しみ」と大きな期待を寄せた。

憧れの「世界ナンバー1のプレーヤー」と一緒に挑むWBCでの世界一に、本塁打60本超え。2023年も村上の活躍から目が離せない。

今年の顔は村上か?大谷か?
~S-PARKプレゼンツ~日本全国1000人の分の1位 スポーツ今年の顔はダレ!?

12月29日(木) あさ6時