自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

お正月をおじいちゃん・おばあちゃんの家で過ごす、小木(こぎ)さん一家のココロちゃんとマナブくんきょうだい。
楽しみなお年玉をもらったけれど、今年は一味違う?

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サッと使えてサッとチャージもできる「キャッシュレス決済」。
子どもたちにとって、お正月の楽しみのひとつの「お年玉」にも、現金ではなくスマホ決済アプリを使って電子マネーを送金したり、お金をチャージしたICカードを渡したりと、「キャッシュレスなお年玉」が登場しているけれど…

使い方が簡単だと、うっかり無駄遣いをしてしまわないか?お金の大事さを知ってほしいけれど、どうやって教えよう?など、パパママの悩みも増えているはず。

子どもと“キャッシュレスお年玉”の付き合い方について、育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんにお話を聞いた。

「お小遣い帳をつける」などアナログな方法も効果的

――「キャッシュレスお年玉」、メリットとデメリットはどんなことがありそう?

大人からすれば、キャッシュレス化は現金を持たずに済むし、支払いも楽で便利だしとメリットが多いですが、一方で子どものお年玉となると、それがそのままデメリットに感じる人も多いのではないでしょうか。まるで持っていないかのような身軽さが魅力の電子マネーですが、子どもにお年玉を渡すときには、「お金のありがたみを実感してほしい」と重み重視になるものですよね。

たしかに、手にしたときに実感が湧きやすいのは現金でのお年玉だと思います。小さい子であれば、お年玉袋の中をちらっとのぞいていっぱい入っている風であればニンマリ、逆にある程度成長すると、外から触って薄ければ「やった!」と。このように、手に触れることでリアクションする様はお年玉のあるあるです。
また、使う際も、目に見える形でお金が減った方が子どもにとってはわかりやすいと思います。電子マネーだと表示が読めなければ、減っているのかどうかもわかりにくいもの。これは小さい子ほど顕著でしょう。

ですので、日ごろの生活には便利なキャッシュレス化ですが、子どものお年玉に関して言えば、あまりメリットはないのかもしれません(と言ってもデメリットが多いというわけでもありませんが……)。時代に適応しているという点、あとは親が子どもがいくら使ったが分かりやすいという点あたりがメリットと言えそうです。


――電子マネーでお年玉をあげたい…子どもたちが何歳くらいからが良い?

キャッシュレスで支払う方法としては、スマホでの決済やプリペイド型の電子マネー、あとは交通系ICカードなどが主になるかと思います。スマホをまだ持っていない子であればプリペイドカードやSuica、PASMOにチャージする形でしょうか。いずれにしてもこのような形態だと、幼稚園くらいの小さな子には実感も湧きにくく、管理もしづらいように思います。よって、早くて小学生以降になるのではと思います。

中には、お年玉全てを電子マネーで受け取ることで困るご家庭もあるかもしれません。現金でお年玉をもらうと、一部を使って残りは貯金というケースがよく見られますが、電子マネーでお年玉をもらった場合、そこにそのまま残ることになります。もらった電子マネーを子どもが全部使ってOKというのであれば問題ありませんが、親が管理していることの多い小学校半ばくらいまでは、あげる側もその後の展開を考慮した方がいいのかもしれませんね。


――「お金のありがたみ」が薄れそうな気が…子どもにはどうやって教えればいい?


たしかに小さい子であれば、キャッシュレスのお年玉は現金よりもありがたみを感じにくいというのはあると思います。しかし、どんな形であれ1000円は1000円ですので、小学校の中高学年くらいになればあまり違いはないように感じています。これからキャッシュレス化はどんどん進みますし、いずれはそれに慣れていきます。

昔、お給料は現金をそのまま手渡しでした。私も子どもの頃に父が茶封筒に入ったお給料袋を手にしていたのを覚えています。その後時代は変わり、お給料は銀行に振り込まれるものとなりました。当時は「お給料が振込みだなんてありがたみがない」というような懸念があったかもしれませんが、今それをとやかく言う人はいません。お金の扱い方が時の流れで変わっても、お金が大事という思いはだれもが感じています。

よって、お年玉の形態が時代とともに変わったとしても、それでお金の価値がわからなくなるわけではありません。だれでもいざ直面すれば、お金の大切さは痛いほど理解するものです。

親が子どもにまず教えたいのは「お金は有限なのだから無駄遣いはしないんだよ」ということだと思いますので、それを電子マネーでも伝えていきましょう。
お財布に1000円入っているのでも、プリペイドカードに1000円入っているのでも有限という意味では同じです。電子マネーで見えにくいがために管理できない場合は、お小遣い帳をつけることもできます。もしくはまだ年齢的に早いと判断すれば、いったん撤収し、また年を空けて試行するのもいいのではと思います。


――実際に「キャッシュレスお年玉」をもらった!どう使うのが良い?

お年玉としてもらった電子マネーを使うのであれば、親と一緒に出掛け、目的ある買い物(欲しかったおもちゃを買うなど)で用いるのが王道ではないでしょうか。

私たち大人は日ごろ電子マネーを、ちょっとコンビニでコーヒーを買うというようなシチュエーションで用いることが多いですが、そういう繰り返しでいつのまにか散財してしまうよりは、なにか形になるものを手に入れる方が、あげた側も子ども側も納得がいくように思います。

お年玉を電子マネーで渡すのは、早くて小学生以降の子どもがおすすめ。
「たくさんお年玉をもらったから、半分はパパママが預かっておくね」など、親が子供のかわりに管理するということがしにくいため、それ以下の年齢の子どもには管理が少し難しい面も。うっかりICカードごとなくしてしまった…ということも起きてきそうだ。

子ども自身でお金を管理する、というポイントをクリアしたら、次は「うっかり無駄遣い」の防止。
電子マネーは「今どれだけのお金を使ったか」を見落としてしまいがちだが、買い物をするたびにお小遣い帳に記録するのがおすすめ。
そして、コンビニでちょっとお菓子を買ったり、自販機でジュースを買ったり…という日常のお買い物に電子マネーを使うのも、子どもたちにとって良い経験になるだろうが、細かく使うよりも欲しかったおもちゃなど、形のあるものを買うのも、お年玉の使い方としては◎だという。

現金を使うのと同じように「いくら使ったか」「何に使ったか」をひとつひとつ確認しながら使うことで、“キャッシュレスお年玉”も大切に使っていくことができるだろう。

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「聞きコミ PRIME online」では皆様からの「育児あるある」エピソード投稿をお待ちしています。「育児あるある」に隠された子どもたちの気持ちを探ってみませんか?

・「もういらない」と言ったから代わりに食べたおやつ。「やっぱり食べる!」と言われて大慌て…同じものを用意しても「さっきのがいい!」と泣かれて大苦戦!
・無くしたと思っていたスマホを冷蔵庫の中から発見!なんでここに入れちゃうの!?

などなど、あなたの投稿が漫画になるかもしれません。

※入力された内容は記事で紹介させて頂くことがございます。
※改めて取材をさせて頂く場合もございます。

(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)