岸田首相は3日、ウクライナの隣国モルドバのサンドゥ大統領と東京都内で会談し、自国の人口の2割を超える避難民を受け入れているモルドバの努力に敬意を表し、財政支援を検討すると伝えた。
人口260万人余りのモルドバは、ロシアによる侵攻を受けた隣国のウクライナから、人口比2割を超える避難民を受け入れている。
サンドゥ大統領との会談で岸田首相は、こうした避難民の受け入れなどモルドバの努力に対し、敬意を表した。
その上で、「モルドバに対し、保健、食料、エネルギー、ジェンダー分野等で2,700万米ドルの追加的な支援を決定するとともに、従来から要望のあった財政支援についてモルドバの置かれた状況を踏まえ、日本として真剣に検討する」と伝えた。
これに対し、サンドゥ大統領は、日本の支援に対する謝意が示され、さらなる日本企業による投資への期待が述べられた。
サンドゥ大統領は、モルドバ初の女性大統領で、国際女性会議「WAW!」参加のため来日した。