視覚障がい者の悩みに寄り添い、アドバイスやサービスを提供している女性がいる。

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「『見えない方に色の話をしたら傷ついてしまうのかな』とか、そういったバリアがまだまだたくさんあって、見えないからこそやってみたいし、『素敵なネイルをしているね』とか『きょうの服装ととても合っているね』という言葉で自分の姿を見ていらっしゃる。一番おしゃれをしたい人たちだったんだなと気付きました」

こう話すのは、“おしゃれのバリアフリー”を目指す、ネイリストの佐藤優子さん。

「洋服選びが難しい」「ネイルサロンや美容院でちゃんと説明して貰えるのか不安」などといった悩みを聞き、目の不自由な人がおしゃれをしたくても、それに応える仕組みがないことに気付いた佐藤さんは、2019年に「日本視覚障がい者美容協会」を設立。

視覚障害のある人のおしゃれをトータルでサポートする活動を始めた。

いつ見えなくなっても怖くない世界に

見えなくてもできるメイク講座やネイル体験など、ファッションの情報を通じて交流できる場を提供。

ビデオ通話で買い物やメイクのアドバイスをするサービスや、音で読めるファッション雑誌も配信している。

さらに、ネイルの技術を活かした白杖のデコレーションも行っている。

参加者からは、「かわいいものを持っていると、すごくうれしい」「ネイルをするようになって、子供の学校でもママ友と共通の話題で話せるようになった」など、多くの喜びの声が聞かれる。

佐藤さんは、「服装とか髪型は、人と人をつなぐ役割をしていたということに驚きました。いつでも視覚障がい者の方を受け入れる仕組みをつくっておくことで、今見えている私たちも、いつ見えなくなっても怖くない社会になっていくのではないかなと思います」と語った。

日本視覚障がい者美容協会
https://www.japan-beauty-blind.com

「フューチャーランナーズ~17の未来~」
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SDGs

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