アイ・オー・データ機器は、パソコン向けの周辺機器を製造・販売する傍ら、テレビ録画用ハードディスク(以下、HDD)のパイオニアとして数多くの商品を送り出すメーカーです。いまやテレビ録画用HDD商品は数多く販売されていますが、アイ・オー・データ機器の商品は、薄型軽量にもかかわらず、静音かつ振動も少ないと、他社商品と一線を画すスペックと信頼性を持ち合わせています。そこで今回は、テレビ録画用HDDの開発者に開発秘話についてお伺いしました。

(インタビューを受けた大平さん、松永さん、安田さん)

家電メーカーと協業し、他社に先駆けテレビ録画用ハードディスクをリリース

── アイ・オー・データ機器がテレビ録画用ハードディスク(以下、HDD)を手がけるようになったきっかけを教えてください。


松永:地上波デジタル放送が開始され始めた2003年頃から、テレビ番組の録画方法が従来のVHSテープへのアナログ録画から、HDD内蔵のDVD/BDレコーダーへのデジタル録画へと徐々に移行していったことがきっかけです。その最中、レコーダー向けの増設外付けHDD「Rec-POT」シリーズを発売しました。その開発過程で、テレビやレコーダーを提供する家電メーカーと協業し、パソコン用の外付けHDDを販売してきた実績を活かしながらテレビ録画用HDDの開発にも着手しました。


── レコーダー向けのHDDの発売がきっかけだったのですね。


松永:はい。必要なときにデータを読み書きするパソコン向けHDDとは異なり、テレビ録画用HDDは録画中に遅延なく連続動作する必要があり、そのチューニングには苦労しましたが、家電メーカーとともに地道な検証を繰り返して課題をクリアしていき、テレビ録画用HDDの商品化を実現しました。


 また、内蔵するHDDについても、HDDメーカーと繰り返し動作検証を行い、お互いのノウハウを共有しながら録画に最適なHDDの開発に取り組んでいきました。こういった努力が実を結び、2007年8月に当社初のテレビ録画用HDDとして「HDC-U」シリーズの発売にいたりました。

(「HDC-U」シリーズ。 当社初の録画HDD)


── さまざまな家電メーカーとの協業があったからこそ、早期にテレビ録画用HDDの販売にいたったのですね。


 そのとおりです。なお、家電メーカーとの関係性は現在も続いています。お客さまに安心してお使いいただけるよう、テレビ録画用HDDの新商品をリリースする際には、必ず動作確認を行っています。現在では、お手頃価格で購入できるエントリーモデルから、豊富な機能を搭載したハイエンドモデルなど豊富なラインアップを展開しています。

家電としてリビングに馴染む「AVHD-WR」シリーズ

── そんな中、開発陣が特にこだわり抜いたHDDがあるとお聞きしました、まずはハイエンドモデルである「AVHD-WR」シリーズの特徴を教えてください。


安田:AVHD-WRシリーズには、テレビ録画用HDDのハイスペック機としての機能はもちろんのこと、“家電”としても活用していただけるようにデザイン性には特にこだわりました。


HDDと聞くと、縦置きの四角い箱といったパソコン用HDD感満載の見た目をイメージする方が多いかと思います。このようなイメージから脱却すべく、薄型テレビ付近に配置しても違和感のない、薄型・横置き筐体を目指しました。


まず薄さは、テレビ録画用HDDとしては最薄クラスの35.5mmを実現しています。さらにパソコン用HDDにありがちな「無骨さ」を極力減らし、家電としてリビングなどの空間に調和するようなカラーリングを採用。金属調フロントパネルを採用することで質感をアップし、高級感を演出しています。これにより、他の家電の横に並べても何ら違和感のないデザインに仕上げました。

AVHD-WRシリーズ。リビングの薄型テレビ脇に配置しても違和感のないスタイリッシュなデザイン)


── 機能面でのこだわりはありますか? 


安田:内蔵HDDは、24時間録画にも対応する高耐久性を誇っています。また、HDDには防振ゴムが取り付けられており、HDDの動作音を極力減らす設計になっています。


内部冷却用として35mmの大口径ファンを搭載しているのですが、本体背面近くの筐体底面に水平に配置するとともに、回転数をHDDの温度に合わせて自動調整することでファン動作音を抑えることができます。わかりやすく例えると、寝室で使用しても音が気にならないほど静かです。 

(本体底面に設けられた大口径冷却ファン)


(基板・HDD・ファン・電源などの部品配置にこだわり、狭い筐体内にコンパクトに収まっている)


── リビングに置くことを前提とした設計なのですね。


安田:そのとおりです。もうひとつのこだわりポイントは電源内蔵という点です。外付けHDDの多くは電源供給用にACアダプターを採用していることが多いのですが、本商品は一般的な電源ケーブルを使えるため、テレビ周りのコンセントがスッキリします。また、付属品として長さ2mのUSBケーブルを付けています。これにより、超大型の薄型テレビに接続する場合や、テレビから離れた場所に設置せざるを得ない場合でも接続することが可能です。

アナログな検証により静音性を実現した「HDPZ-UTシリーズ」  

── 次に、特に静音性を追求したという「HDPZ-UT」シリーズについて教えてください。


大平:HDPZ-UTシリーズは、静音性と省エネにこだわったテレビ録画用HDDです。お客様から寄せられる声で多いのは、やはりHDDの動作音です。特に寝室のような静かな場所では、テレビ録画用HDDが深夜に稼働するとわずかな動作音でも気になるものです。そこで「時計の秒針よりも静か」をコンセプトに商品作りに取り組みました。

HDPZ-UTシリーズ。筐体に耳を近づけると、ようやく音が聞こえるレベルにまで動作音が抑えられているこだわりよう)


── 具体的にはどのような検証、開発を行い、静音性を高めていったのでしょうか。


大平:開発過程においては、何度も筐体をデザインし直し、その厚みや構造を変えていくなど、トライ&エラーを繰り返してきました。試作品となるモックアップを彫刻刀で削って微調整したり、筐体におもりを乗せてみたり、部品の配置バランスを変えてみたりと、いろいろな角度から試行錯誤を行いました。


静音性を高める工夫の一つとして、内部が格子状の凸凹になっているのですが、格子状がいいのか、ハチの巣状だと静音性が変わるのかなども実際に試しながら、静かさを追求していきました。

(モックアップをいくつも作っては廃棄しての繰り返しだったそう)


また、静音性を調べるときには、測音計を用いて、試作したモックアップの稼働音を計測していきました。機器による計測だけでなく、社内の検証ルームにエンジニアを全員集めたうえで、自身の耳で一つひとつ聴き比べをしていきました。最終的には、外部の無響室を借りて計測を行い、当社の基準を満たすことができるか検証しました。

(測音計を使った実験の様子。納得のいく数値が出るまで試作品を作り続けるという開発者の思いが商品に反映されている)


── アナログな取り組みを繰り返したからこそ、今の静音性が実現できているのですね。


大平:静音性だけでなく、お求めやすい価格で提供するということも大きな課題でした。HDPZ-UTシリーズは、USBケーブル1本のみで接続して動作する、扱いやすさもウリにしています。ですが、過度な機能強化により高価格帯になってしまっては本末転倒です。そのため、筐体内部の設計、デザインだけで静音性を高めるという意気込みで商品開発を行いました。

(アイ・オー・データ機器のHDDは、長年にわたりお客様の声と真摯に向き合い、限界まで静音性を追求し続けた、大平さんをはじめとするエンジニアたちの努力の結晶と言っても過言ではない)

妥協のない商品作りで顧客ニーズを満たす商品ラインアップを提供

── 最後に今後の展望をお聞かせください。


松永:先にも述べたように、アイ・オー・データ機器のテレビ録画用HDDは、家電として空間に馴染むデザイン性を目指すとともに、お客様からいただいた「動作音が気になる」という声を真正面から受け止め、地道な実験を繰り返し行うことで静音性をとことん追求してきました。


ここで紹介したAVHD-WRシリーズ、HDPZ-UTシリーズには開発陣の強いこだわりが反映されていますが、その他の商品についても、それぞれにこだわりポイントが盛り込まれており、信頼性の高い録画用HDDとしてお客様のニーズを満たすことができます。今後についても、これまで培ってきたノウハウや、メーカーとのコネクションを最大限に活かし、商品作りに励んでまいります。


── ありがとうございました。


●アイ・オー・データ機器公式ホームページ(https://www.iodata.jp/

●録画HDDラインアップはこちら(https://www.iodata.jp/product/hdd/rokuga/




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